※下記は経営者通信16号(2011年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
―そういった顧客攻略において、注意すべき点はありますか。
桜井:一般的に、営業は「アプローチできる人」を中心に考えてしまいます。そして、案件が進んだ段階で上司を紹介してもらえるよう、担当者にお願いする。しかし、紹介がもらえず、商談が進まない・・・という話をよく耳にします。まず最初に考えるべきなのは「誰にアプローチできるか」ではなく、「誰にアプローチすべきか」です。そのためには、アプローチすべき人が考えていること、顧客企業の戦略・方針、組織間の連携などの情報から、どのような方法で、どのような切り口でアプローチすべきかを考えなければなりません。実際、当社が支援している企業では、新規営業の4割が部長クラス以上との商談です。マネージャークラスが4割で、担当者は2割。ターゲットは中小企業ではなく、大手・中堅企業ですよ。これが可能な理由は、キーマンに会うための戦略を考えているからです。その結果、商談の4割以上が案件化しています。通常はありえない確率ですね。顧客に「予算が少ない」と言われた場合、ほとんどの営業は少ない予算に合わせようとする。つまり、価格を下げようとします。これは大きな間違いです。どうしたら予算を取らせることができるのか、これをまず考えなければいけません。なぜなら、顧客は本当に購入したければ予算を調整するからです。その方法は、関係する部門の状況や課題、予算、会社の重要課題などを想定し、提案内容やアプローチ先、方法を考えることで策定できます。これは、競合他社と価格差がある場合も同じですね。たとえ機能の差がなくても、「価格は高いけどおたくの方がいい」と考えさせるべきです。顧客は自社に対する理解度や将来的な課題などを考え、価格が高い方を選ぶことも多いのです。
―最後に、経営者へのアドバイスをお願いします。
桜井:売上を伸ばすためにはどうすべきか、改めて考えていただきたい。商談数や案件数を増やす施策に取り組んでいる会社は多いのですが、営業の中身の改善は営業社員個人にほとんど依存しています。すでに一生懸命やっている営業スタッフの行動量を増やすのは無理がある。どんなにがんばっても、せいぜい1.2倍が限界でしょう。そうやって営業スタッフを疲弊させてしまうよりも、「営業の質」を上げる方が賢明です。数字で比較するために、簡単な計算をしましょう。これまでは、20件の案件に対して受注が2件だとします。つまり、受注率は10%ですね。がんばって案件を24件に増やしても、受注は1件増えるかどうかです。一方、受注にならなかった18件は本当に受注できなかったのでしょうか?私が多くの営業現場を見てきた中で本当にしょうがないと言えるのは、せいぜい4~5件程度です。「どうしたら受注が獲得できるか」といった戦略的な営業にこだわり、顧客を分析し適切な攻略方法で営業していたら、失注した18件中2~3件は受注できたと思います。それだけで売上は倍になります。
営業は「量と質のバランス」が重要です。「営業の量」を増やすには限界がありますが、「営業の質」を改善する余地はまだまだあります。当社では「営業の質」を追求し、実際の営業現場で顧客を把握して分析する方法や戦略的な顧客攻略プランを策定する方法を確立し、企業の戦略営業を支援しています。セミナーや無料相談も開催していますので、お気軽にご相談ください。
- プロフィール■桜井 正樹(さくらい まさき)
-
1969年、埼玉県生まれ。1998年に日総ブレイン株式会社に入社し、営業職派遣事業・アウトソーシング事業の立ち上げを経験。2000年に株式会社コンフィデンスに入社し、営業専門のコンサルティング・アウトソーシングを行う。その後、株式会社ベルシステム24にて、法人向け提案型セールス専門の営業コンサルティング・アウトソーシング事業の立上げ、および事業責任者を務める。2009年に株式会社セントリーディングを設立し、代表取締役社長に就任。

■設立/2009年1月
■事業内容/法人向け提案型商材に専門特化した営業支援事業(営業コンサルティング事業、営業アウトソーシング事業、営業教育事業)
※このサイトは、取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(株式会社幕末)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。
株式会社幕末