低価格・高品質で、ビルや店舗を管理する方法

不況下で低迷を続けるビルや店舗の設備管理・メンテナンス業界。そんな中、平均※7%という高い経常利益率を維持し、ほぼ30期ものあいだ黒字経営を続けている会社がある。電気、空調、給排水設備などの管理・メンテナンスを行う城南サービスだ。同社の顧客はダイエーや東プレなどの一部上場企業から、国土交通省や警視庁などの官公庁、さらには中堅・中小企業に至るまで幅広い。さらに、不況の現在でも新規顧客が続々と増えているという。なぜ同社は顧客から支持を集め続けているのか。今回は代表の磯収二氏に話を聞いた。

※下記は経営者通信10号(2011年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
 

―御社は施設管理・メンテナンスのビジネスを展開し、ほぼ30期黒字を続けているそうですね。御社が黒字経営を続けている理由は何ですか。

磯:当たり前に聞こえるかもしれませんが、ビルや店舗オーナーの抱える課題を解決し続けているからです。ちなみに、オーナーの抱える課題とは、一言で言えば「高コスト・低品質のサービスを受けている点」にあります。オーナーの中でも、大手企業と中小・ベンチャー企業では、その原因は異なります。まず大手のオーナーの多くは、施設管理を担当する子会社を持っています。そのため外部の業者が参入する機会がなく、健全な競争が行われていないんです。結果、高コスト構造になり、サービスの質も向上していません。

―なるほど。では、中小・ベンチャーのオーナーが高コスト・低品質のサービスを受けているのは、なぜですか。

磯:最適な業者を選定できていないからです。彼らが導入している電気、空調、給排水設備などの機器は、種類が多岐にわたっています。しかも、大手のように系列の業者もなく、人脈も情報もない。そのため、どの業者に任せてよいのかが分からず、場当たり的に業者を選択しているのが実情です。特に飲食店やコンビニなど、多店舗展開しているオーナーほど、この課題を抱えがちです。各店舗が独自に業者に発注しているため、サービスの質やコストが企業全体で最適化されていないんです。

―御社はそんなオーナーの抱える課題を解決することで、着実な成長を続けているわけですね。

磯:ええ。手前味噌になりますが、当社は業界が低迷を続ける中でも、新規顧客数は増加しており、経常利益率も7%と高い水準を保っています。また不況も当社にとって追い風になっています。好景気の時、オーナーが自社の設備管理・メンテナンスの外注先を見直すことは少ない。でも、不況になれば違います。できるだけ低コストで、サービスの質の高い企業に外注するようになります。結果、当社の低価格・高品質なサービスが多くの企業に支持されているのだと思います。

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