※下記は経営者通信8号(2010年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
―近年、新たな資金調達法として「ファクタリング」が注目を集めています。そもそも「ファクタリング」とは、どのような手法なのでしょうか?
山住:利益管理を怠りがちなことです。多くの成長企業は、商品力を武器にして売上を伸ばしていきます。そして、売上が伸びれば自動的に利益も伸びるので、自然と売上重視の組織風土が生まれます。また"どんぶり勘定"でも会社が成長するので、利益管理を怠りがちになるんです。しかし、今回のような突然の不況が訪れた時、そのツケは回ってきます。そもそも、自社は何で儲かって何で損をしているのかが分からない。部門単位や案件単位の収益が把握できていない。だから自社の業績が悪化した時、細かい検証と改善ができないわけです。このような状況に陥った後で利益管理の仕組みを導入しても、もはや手遅れです。すでに売上重視の風土が組織に根付いており、なかなか利益管理の仕組みが定着しないからです。いきつくところは、オフィスの縮小移転、ボーナスのカット、人員削減...。次第に会社の雰囲気も悪くなり、優秀な人材が離れていってしまいます。
―自社の売掛金を早期に現金化でき、そのキャッシュを有効活用できるわけですね。
山住:ええ。ファクタリングのメリットは他にもあります。それは貸倒れリスクの回避。売掛債権の貸倒れリスクをファクタリング会社に転嫁することができるからです。もし売掛先企業が倒産した場合、ファクタリング会社に売掛金分の金額を返却する必要はないんです。ちなみに手形割引の場合、貸倒れリスクを他社に転嫁することはできません。売掛先企業が倒産したら、自社が手形割引会社に売掛金を支払う必要があるんです。これが手形割引とファクタリングの大きな違いですね。 さらに売掛債権の管理・回収業務の軽減という業務軽減メリットもあります。リソースの限られた中小企業にとって、売掛債権の管理・回収業務は大きな負担です。ファクタリングを活用すれば、それらの煩雑な業務をファクタリング会社にすべて任せることができるんです。
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