アナログな人事管理が企業のアキレス腱になる

※下記は経営者通信3号(2009年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
 

―御社の役割は「優秀な外部人事部」というわけですね。ASP形式の人事システムについて、もう少し教えてもらえますか。

卜部:代表的な人事システムとして、パートタイマー・アルバイト雇用管理システム「PAM」があります。特徴は大きく3つ。 1つ目は、データの一元管理。求人応募者の管理から契約更改まで、一気通貫で行えます。また、本部が各店舗の状況を常にチェックして、問題店舗を重点指導することも可能です。さらに各店舗で実施していた人材募集をエリア単位で集約し、採用広告費を削減することもできます。2つ目は、適性検査の標準装備。コンピューターを用い、スピーディーかつ精度の高い採否判定をサポートしています。3つ目は、契約更改の確実な実施。システム上で進捗を管理し、契約更改の漏れが出ないようになっています。

―最後に人事管理のプロの視点から、経営者へアドバイスをお願いします。

卜部:成長企業の経営者は“攻め”は得意ですが、“守り”は不得意なケースが多い。今後、人事労務関係の法律はさらに厳しくなると予想されます。だから経営者は人事労務に対する意識を高めてください。訴訟リスクが顕在化してからでは遅い。守りをおろそかにすると、機動的な攻めの選択肢も減ってしまいます。その上でシステムを活用すれば、低コストで精度の高い人事管理ができます。本社の人事部は人事戦略などのコア事業に特化すべきです。人事管理はITシステムを活用して効率化し、煩雑なルーティンワークはアウトソースすることをおすすめします。
  
プロフィール卜部 憲(うらべ けん)

1956年、大阪府生まれ。大阪市立大学工学部を卒業後、株式会社ダイエーに入社。本社の人事畑を歩む。2001年に人事部長に就任。その後、日経連一般職員賃金制度部会委員、同・社会保障制度部会委員を歴任する。2003年に同社を退社し、株式会社ベクトルを設立。代表取締役に就任。著書に『稼ぎすぎて困る 熱血リーダー量産化計画』(幻冬舎メディアコンサルティング)、共著に『これからの一般職賃金』(日経連出版)などがある。『労政時報』、『商業会』、『人事マネジメント』などへの寄稿、コメントも多数。

 

会社概要

◆設立/2003年6月12日
◆資本金/9,000万円
◆売上高/4億8,340万円
◆従業員数/38名
◆事業内容/コンサルティング事業、ヒューマンリソース事業、アウトソーシング事業、キャリアサポート事業、ヒューマンディベロップメント事業、Web人事システム開発事業

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