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株式会社岩瀬運輸機工 代表取締役社長 武藤 浩之

どこにも真似できない技術 それが一番の誇り

株式会社岩瀬運輸機工 代表取締役社長 武藤 浩之

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株式会社岩瀬運輸機工は、創業の頃から培ってきた独自の技術を基に、大型機械・精密機械の運送と設置を行う会社だ。その技術の高さで信頼を勝ち得てきた同社の顧客は、8割以上が上場企業である。そのほとんどが口コミによって取引が始まっており、同社の技術が一流であることに疑いの余地はない。武藤社長は創業者である先代社長の甥にあたる。現在は、先代が築いてきた基盤を基に、事業拡大と社内制度の改革に力を注ぐ。「身近な存在で、思いやりのある社長」と社員から評判であり、信頼も厚い。「社員を幸せにすることが何よりも大事だ」と語る武藤社長の今後の挑戦を伺い、そこに秘められている思いを明らかにしていく。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    皆が皆を支え合う、家族のような関係がある。
    武藤社長は、同社の社風を「家族のような関係」と表現する。もともと一族経営だったことが、この社風を形成したの要因の1つだというが、主な要因は、高い技術とチームワークが必要とされる仕事であることだ。現場では社員同士が協力しなければ大事故につながる。そのため、社員同士が強い絆でつながっており、皆が皆を助け合い、思いやる社風がつくられていった。現場でのチームワークが優れているだけではなく、普段のコミュニケーションも豊富だ。仕事を円滑に進めるためだけのビジネスライクな関係ではなく、共に生きる仲間としての付き合いがそこにはある。「会社の規模が拡大していくと、家族のような関係だけではいけない」と武藤社長は言うが、「皆が皆を助け合い、思いやる社風は残していきたい」と話す。社長だけでなく、皆が皆を思いやった行動をしている同社では、皆が精神的な充足を持って働いており、それが質の高い仕事にもつながっている。
  • 独自性
    創業の頃から培ってきた技術はどこにも負けない。
    創業の頃から培ってきた技術が同社の強みであり、独自性だ。同社は創業の頃、仕事の9割をある大手メーカーから受注しており、その時に大型機械の運搬・設置を行うことになった。だが、納入先が都内のビルの一室であることが多く、納入物が通路を通れないこともあり、一筋縄ではいかない仕事が多かったという。クレーン車など無い時代であったため、現場の社員が試行錯誤をしながら、あらゆる装置を駆使して仕事を行っていた。同業他社がほとんど存在せず、そのような環境で仕事を行っていた会社は他に無かったことから、同社独自の技術が培われていった。今では同業大手と仕事を一緒にすることもあるが、その際も「スピードも精度も、どこにも負けない」と武藤社長は言う。また、航空機のシミュレーターや半導体製造機など、特殊な機械の運搬・設置も行い始めたことで、さらに技術の独自性に磨きがかかった。他にない技術を持つ同社は、今後も多くの企業に必要とされ、発展していくに違いない。
  • 展望
    事業規模の拡大を行い、何があっても揺るがない会社に。
    「現在取引をしていない業界にも進出し、全国に営業支店を増やしていきたい」と武藤社長は同社のビジョンについて熱く語る。リーマンショックの際に、「自社と直接関係無いところで起きたことによって危機に陥る」と学び、何があっても揺るがない事業基盤を築くことが重要だと考えたからだ。現状、半導体関係の仕事が収益の6割を占めているが、その割合を他業界との取引を始めることで変えていく方針だ。まずは、医療機器や耕作機械など、同社の強みが生かせる業界に対し営業を行っている。それだけではなく、様々な業界から顧問を招聘して人脈を活用したり、ホームページに力を入れ、自分たちが考えていなかったところにあるニーズの掘り起こしたりしているという。「どちらも反響があり、好調だ」と武藤社長は言う。また、営業支店を全国に増やしていき、対応できる範囲を増やしていくことも同時進行中だ。抜け目なく事業拡大を行い、事業基盤をさらに強くしていっている同社の未来は明るい。
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年齢・役職に関係なく家族のように仲が良い
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現場の技術だけではなく専門車両もそろえる
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社員を幸せにするため経営セミナーにも参加する

社員の幸せのために改革を行う

―経営をする上で大事にしていることは何ですか。
社員が誇りを持って仕事ができるようにして、幸せになってもらうことです。やはり会社経営をする以上、社員が幸せになれないと意味が無いですから。社員にも「事業を行うことや、利益を出すことは幸せになるための手段である」と伝えています。そのためには会社を永続させなければなりませんが、リーマンショックのようなこともありますよね。ですから、何があっても揺るがない会社にするために、事業基盤を強化しているところです。また、新しい昇給昇進の制度をつくるなど、人事制度に手を加え、社員がさらにやる気をもって働ける環境を整える活動もしています。これからも、時代の流れに合わせながら、社員が幸せになれる会社をつくっていきます。
―今後どのような挑戦をしていくのでしょうか。
技術の習得を促進していける制度と環境をつくることです。今は、扱う製品が多様で、特殊な技術が必要なこともあり、10年かかってようやく一人前になるような状況です。ですが、それを5年で一人前になれるようにしていきたいと考えています。そのためには、技術習得に意欲を持ってもらうことと、効率的に習得できる仕組みをつくることが必要になりますよね。意欲を持ってもらうことに関しては、技術の習得が昇給昇進に直接繋がるような人事制度を構築しているところです。また、管理側に回る昇進ルートだけでなく、現場専門の昇進ルートもつくろうとしています。仕組みについては、マニュアル作成を予定しています。特に、マニュアル作成は困難なのですが、諦めず挑戦していきます。
―求職者に伝えたいことはありますか。
単なるドライバー業ではないということを伝えたいです。会社名から運送の仕事だと思われがちですが、実態としては、独自の技術を用いて大型機械などの「設置」を行うことがメインの仕事です。仕事量の割合としては、運送が3割で、設置が7割です。例えば、航空機のシミュレーターを航空会社に設置したり、ひまわりなどの人工衛星を搬入したりと、弊社でしかできない、技術を必要とする仕事をしています。ただ、技術が必要とはいえ、知識や経験は全く求めていません。OJTで面倒見のいい先輩方が教えていきますし、効率的に技術を習得していける環境を整えているところですのでご安心ください。自分にしかできない、誇りのある仕事ができる会社です。

KEYPERSON

株式会社岩瀬運輸機工 代表取締役社長 武藤 浩之

若手の力で会社を活性化

株式会社岩瀬運輸機工 営業部 サブリーダー 黒髪 良成

入社4年目の黒髪さんは、同社として初めての、大卒の新卒入社社員だ。黒髪さんが就職活動をしていた当時、同社には200名がエントリーしており、倍率は100倍だったという。その高倍率を勝ち抜いた黒髪さんは、現在入社4年目ながら営業部のサブリーダーを任されている。最近では、金額の大きな仕事を任されるなど、会社からの期待は大きい。若い力を育てていきたいと考えている同社にとって、黒髪さんは欠かすことのできない人材だ。黒髪さん自身も、「自分は会社の代表である」との意識を持って仕事に取り組んでおり、将来は役職を持ち、部下に信頼される上司になりたいと考えている。本取材では、黒髪さんの同社と仕事への思いを伺う。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    見なければわからなかった、現場の人たちの格好良さ。
    「現場の人たちが格好良くて」と、黒髪さんは入社を決めたときの感動を語ってくれた。4年前、黒髪さんは業界は絞らず「中国語を扱う仕事がしたい」と考えて就職活動を行っていたという。同社の説明会で中国語を扱う機会があることを知り、インターンに参加したことが転機になった。大手航空会社の現場を見学した際、航空機シミュレーターの設置現場を初めて見た。業界知識は全く無かったというが、巧みな技術を用いて大型機械を扱っている姿に黒髪さんは感動したという。この現場で活躍する社員の姿がきっかけとなり、入社することに決めた。今でも、現場に赴いた際には巧みな技術に驚かされ、感動することが多いと語る。黒髪さんは現在営業として活動をしており、現場に従事する立場ではない。だが、「格好良い」と憧れた人たちの仕事を支えること、現場の人が持つ技術をお客様に提供することに誇りを持って仕事をしている。
  • やりがい
    お客様からの感謝と、現場の人たちの無事故。
    黒髪さんのやりがいは、お客様から「岩瀬さん、黒髪さんじゃないとダメだね」と言われることだ。会社の代表としての意識を持って仕事をする黒髪さんは、お客様からそう言っていただけることを最大の喜びと感じている。黒髪さんは、見積もりから、工程決め、段取り決め、現場の人たちとの調整など、受けた仕事の最初から最後までをマネジメントしている。その分、仕事に対する責任感や、会社の代表としてお客様と関わっているという意識が強い。また、やりがいはもう1つある。それは、現場で活動する社員が仕事を無事に終えて、怪我無く帰ってくることだ。大型の機械を扱うため、現場には怪我の危険が伴う。黒髪さんは現場の人たちに無事に帰ってきてもらうことも自分の仕事だと考えている。お客様のことだけでなく、現場の人たちのことも考えて仕事をする黒髪さんは、入社4年目にして、会社の代表としての仕事を充分にこなしている。
  • 夢
    自ら責任を持てる、信頼される管理職になりたい。
    「1つの部署を束ねられる存在になりたいですね」と、将来の夢を語ってくれた。この夢を持つきっかけになったのは、頼れる上司の存在だ。今は様々な場面で上司に判断をお願いしていることが多い。だが、その上司の姿を見て、「自分もいずれは責任を持って判断を行えるようになりたい」と思ったという。その夢のために、今行っていることがある。それは「自分で判断できることは自分で判断する」ということだ。見る人から見れば、当たり前のように見える行動だが、「自分の判断に責任を持つ」ということであり、なかなかできることではない。世間では責任を持つことを嫌がる若手が多いなか、それを自ら率先して行っているというのだ。今の時期から、責任を持って行動していくことを心がけている黒髪さんなら、1つの部署を束ねられる存在だけでなく、部下からの信頼も厚い上司になっていくに違いない。これからの黒髪さんから目が離せない。
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電話でも笑顔は絶やさない
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高い技術で精密機械設置する
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大型機械の設置現場では営業の仕事も試される

同社の持つ技術を誇りに思う

―会社の好きなところはどのようなところですか。
高い技術と仕事へのこだわりを持っている人が多いところです。そういう人たちと仕事ができるのは刺激にもなりますし、本当に楽しいです。もちろん、こだわりが強い分、ぶつかることも多いです。ですが、粘り強く話し合うことで分かり合えて、一緒に仕事をやり遂げたときの充実感と達成感は何ものにも代えがたいですね。現場の人たちのことは尊敬しています。実は、父が職人のような仕事をしていて、その背中を見て育ってきました。今思えば、それが今の環境が好きな要因かも知れませんね。驚くような技術を持っていて、自分の仕事にこだわりを持って仕事をしている人と一緒に働けるのはとても楽しいです。
―最も印象に残っている仕事は何ですか。
私は営業をしているのですが、1か月間諦めずに足を運んで、仕事をいただけたことが印象に残っています。1度目の訪問した際には、お客様の商品についての知識が少なくて、お客様から「素人同然じゃないか」と言われてしまいました。本当に悔しくて、お客様の商品を自分で勉強し、理解を深めていきました。勉強をして、また訪問をする、ということを続けていくと、徐々に専門知識を使った会話ができるようになり、提案もできるようになりました。1か月たった頃に何とか信頼していただけて、仕事をいただくことができました。諦めずに自分で考えて行動して、結果を残せたこの仕事が、今でも強く印象に残っていますね。
―どんな会社にしていきたいと考えていますか。
若い人を増やしていって、活気のある会社にしていきたいと考えています。弊社には高い技術を持つ人が多いのですが、これからは技術を受け継ぐ若い人を増やしていって、現場の活性化を行いたいですね。単に技術を継いで欲しいということではなくて、この仕事の楽しさを、特に20代の若い人に知っていって欲しいという気持ちも強いです。様々な業界で必要とされている仕事で、これからさらにそうなっていくと思います。また、自分にしかできない仕事ができる、ということも弊社の仕事の楽しさですね。やる気のある、元気な人に入ってきてもらって、自分も含めた若い人の力で会社を活性化していきたいと考えています。
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■監修企業からのコメント

株式会社岩瀬運輸機工 代表取締役社長 武藤 浩之

噴出し左
独自の技術を持っていることへの誇りを強く感じる取材でした。また、武藤社長と黒髪さんが同じ意識を持っていることも印象深かったです。現在、事業拡大と社内制度改革を行っているということで、外にも内にも目を向けて着実に前進している岩瀬運輸機工さんは、今後確実に発展していくと確信しました!
■掲載企業コメント

株式会社岩瀬運輸機工 代表取締役社長 武藤 浩之

噴出し右
取材を終えた感想
この度は取材をしていただき、ありがとうございました。取材のなかで、改めて弊社の培ってきた技術に対する誇りが芽生えました。この記事をきっかけに、弊社の社風や、特殊な仕事内容を知っていただいて、求職者の方に共に働きたいと感じていただけたら幸いです。今後も挑戦を続けて、社員をさらに幸せにできる会社をつくっていきます。
株式会社岩瀬運輸機工
代表取締役社長 武藤 浩之
1968年 東京都江戸川区において、運送事業開始
1970年 東京都江戸川区にて、株式会社岩瀬商事機工設立
     資本金100万円
1979年 資本金1,000万円に増資
1984年 現社名 株式会社岩瀬運輸機工へ社名変更
     本社屋完成に伴い現在地へ本社移転
     (東京都江戸川区臨海町4-2-1)
1996年 京都営業所開設
1997年 資本金4,500万円に増資
2004年 ISO9001認証取得
2005年 関連会社を吸収合併 資本金5,500万円に増資
2007年 グリーン経営認証取得
2008年 SEAJ 認証取得 京都営業所、新社屋完成に伴い、
     現在地へ移転(京都府久世郡久御山町田井東荒見12-1)
     京都支店として営業
2012年 公益社団法人全日本トラック協会 
     Gマーク(安全性優良事業所)認証取得
2015年 名古屋営業所開設
創業年(設立年) 1968年(1970年)
事業内容 1.機械器具設置工事業
2.一般貨物運送業
3.通関業
4.倉庫業
5.産業廃棄物収集運搬
6.特定労働者派遣業
7.中古製版機器の仕入・販売
8.土木建築工事の設計施工
9.印刷、製版精密機械のメンテナンス業
10.不動産の賃貸業
11.中古自動車及び自動車部品の仕入・販売
12.小額短期保険の募集に関する業務
13.生命保険の代理業
14.上記に付帯する一切の事業
所在地 東京都江戸川区臨海町4‐2‐1
資本金 5,000万円
従業員数 90名
企業URL http://www.iwase-group.co.jp/
採用情報はこちら
http://www.iwase-group.co.jp/recruit/
https://job.mynavi.jp/18/pc/search/corp96202/outline.html

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