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フューテックス株式会社 代表取締役社長 福田 康成

「ソリューションを提供する」
電源領域のプロフェッショナル

フューテックス株式会社 代表取締役社長 福田 康成

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高圧電源を開発製造している同社は、「電子銃電源分野のプロフェッショナル」としてその名をと轟かせている。
同社の仕事は、大企業が最先端の研究開発で使用するようなハイレベルな高圧電源を、特注でつくることであり、同社はその分野で結果を出し続けてきた。「あの電子ビーム用電源のフューテックス」とまで言われる同社を牽引するのは、4名の家族経営の会社をここまで育ててきた福田社長だ。福田社長の信条は「いつの時代においても挑戦者」であり続けること。激動する市場環境において最も大切であろうこの姿勢を体現し続ける福田社長が次に見据えるのは、より大きなマーケットへの展開と、そのための人材育成だ。そんな福田社長に、会社の文化や独自性、今後の展望について伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    「最先端分野を担う人材が育つ」 自主性と実力を重んじる社風
    同社が扱うアナログ回路の技術は、電気回路の中でも特に難しく、精通している人材も不足している領域だ。その中で、同社は何人ものプロフェッショナルを育成している。その秘密が、「自主性と実力を重んじる社風」にある。
    「甘いって言われるかもしれないけど、縛り付けることはしないんですよね」
    福田社長がこう語るように、同社では細かい決まりを強制することなく、まずは任せてみて、各自の思ったようにチャレンジさせる。試行錯誤の中で、もちろん失敗もするが、そこから学ぶものは、指示待ちで仕事をするよりもよっぽど大きい。
    また、同社の評価や仕事の任せ方に、学歴も人種も年齢も関係ない。実力と意欲次第でどんどん色々な仕事にチャレンジすることができ、成長していくことができる環境だ。
    「将来、最先端分野を担う人材を育てるということが私達のミッションだと考えています」と語る福田社長。その目は、同社だけでなく、日本のものづくりの未来を見据えている。
  • 独自性
    「ソリューションを提供する」 電源領域のプロフェッショナル
    同社の主力事業の1つである電源事業部では、大手企業による最先端の装置や研究開発に使用される高度な高圧電源を特注で開発製造している。それ故に、求められる性能は実に高次元だ。そのトップレベルの領域において、「フューテックスさんにしか頼めない」と大手企業から依頼が来るのは何故なのか。
    それは、お客様の求める理想に応える「ソリューション」を提供することができる電源領域のプロフェッショナルであるということだ。一般的な電源メーカーは、電源以外のことに関知せず、「電源をつくること」を仕事にしているので、そこから先のお客様の装置開発が上手くいくかどうかには関与しない。一方で同社は、電源だけではなく荷電粒子ビームアプリケーションに必要な知見を積み上げることで、お客様の装置開発に最適な電源や制御ユニット開発にとどまらず、装置開発における不具合を調査し解決策を提案するなど、プロフェッショナルとしてお客様の求めるものを実現するソリューションを提案し続けることができるのだ。
  • 展望
    「より大きな市場へ」 成否を握るのは人材の力
    「今後は量産品など、より大きな市場への展開を考えています」福田社長は同社の成長戦略を語った。現在同社は、特注高圧電源の開発をするという領域において最も難しく、付加価値の高い市場において「あの電子ビーム用電源のフューテックス」と言われるほどの地位を確立している。トップレベルの領域は、市場が小さい代わりにシェアを取りやすく、難しいが故に付加価値が高くブランドイメージが付きやすい。これを活用すれば、量産品などの大きなマーケットにも優位性を持って挑戦することができるのだ。
    そのために最も重要なテーマは「人」であると語る福田社長。何か新しいことを始めようとする時には、大きな困難にぶつかることも必ずあり、とてつもないエネルギーが必要だ。そんな中で、果敢に成果を出そうという意思を持った人材がどれだけ社内にいるかで、取組みの成否は決まる。そのためにも今後、福田社長は採用や人材育成など、人を育てることにより力をかけていく心構えだ。
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電源システムソリューション開発
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不定期に開催される技術勉強会
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TAMAブランド企業認定

福田社長に聞く、会社経営の思い

―福田社長が経営者として大切にしている考え方を教えてください
経営理念にもなっていますが「いつの時代においても挑戦者」であることを大切にしています。
挑戦者でなければ、ここまで生き残ることはできなかったんですね。私が入社する前は、私の両親とパートの方と私で4名の会社だったんです。私が18歳の時に父が病気で入院「このままでは倒産するぞ」となった時に、「自分がやるしかない」と覚悟を決めました。4名の会社が生き残って大きくなっていくためには、身内だけの組織ではいけないと思い、身内以外の人材を取り入れるという挑戦をしました。受託の仕事が厳しくなれば、電源事業の立上げに取り組みました。そうして困難な状況でも逃げずに挑み続けるからこそ、ハングリー精神が育ち、成功することができるのだと私は考えています。
―特注品を開発製造する電源事業部を立ち上げた背景を教えてください
高度経済成長期は、下請けの仕事でも仕事があふれるほどありました。しかし、バブル経済が崩壊して、大手企業も疲弊し、そこに依存していた中小企業は次々と倒産していきました。私達も例外ではなく、まさに倒産寸前だったんです。「何か打開策はないか」と考えてお客様に「どうしたら仕事をもっと取ることができるでしょうか」とヒアリングし回ったんです。そこで言われたことが、「私達が企画したものを、あんたに具現化してほしい」と言うことでした。その時に気が付いたことが、「よその会社がやらない仕事、やれない仕事がある」ということ。もともと高電圧に関する仕事をやっていたこともあり、その特注品をつくる仕事こそ、自分達にとっての唯一の活路だと思ったんです。
―御社で働く社員の方々へメッセージをお願いします
どんな人でも「こうなりたい」とか「こうしたい」という思いがあるはずなんですよね。それを、この会社で働き成長することを通じて実現してほしいと願っています。
どんな仕事でも、達成感をどれだけ味わったかで成長の度合いって決まると思うんですよ。仕事が難しければ難しいほど、達成感というものは大きいものです。私達の仕事はまさにトップエンドの難易度が高い仕事をしているわけですから、成長し自分の思いを実現する道を歩めると思っています。
実際に、高校を中退してウチに入社した人材だって、博士号を持っている大企業の研究開発部門の人材と4時間も対等に話ができて、「若いのにすごい人材がいますね」と褒められるほどのレベルに成長できているわけですから。

KEYPERSON

フューテックス株式会社 代表取締役社長 福田 康成

「少数精鋭の技術屋集団をつくる」
師匠の教えを部下へつなぐ

フューテックス株式会社 電源事業部 技術部 マネージャー 野口 芳浩

同社の主力事業の1つである高圧電源の開発製造。大手企業による最先端の研究開発に使用される高度な高圧電源を特注品でつくりあげる高度な仕事は、まさに日本や世界の未来を支える仕事の1つだ。その事業部のマネージャーとして会社を牽引するのが、今回取材をした野口さんだ。前職では出来上がった製品を修理する仕事をしていた野口さんだったが、その中で「ゼロから何かを生み出す側になりたい」という思いを抱き、未経験で同社に飛び込んだ。右も左も分からない野口さんに、今や「師匠」と尊敬の念を惜しまない上司から手ほどきを受け、現在では大企業の研究開発部門のトップ人材と高圧電源の領域で張り合えるレベルまで成長した。そんな野口さんに、同社の魅力と、夢を伺った。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    「生み出す側になりたい」 任せて育ててくれる成長環境
    同社に入社する前は、故障した携帯電話を修理する仕事をしていたという野口さん。その中で、「自分でゼロから何かを生み出す」仕事をしたいという思いが膨らんでいった。その点、同社は高圧電源を特注品で開発・製造している企業であり、まさに望んでいる仕事ができる環境があったのだ。
    当初は電気どころか、製造業の知識さえほとんどなかったという野口さんだったが、「師匠」と尊敬の念を惜しまない上司から指導を受け、オームの法則など基礎中の基礎から身に付けていった。「色々と任せてくれて、危なくなったらフォローしてくれるんです」と同社の指導法を笑顔で語る野口さんは、メキメキと頭角を現し、現在では大企業の研究開発部門のトップ人材と高圧電源の領域で張り合えるレベルまで成長した。
    「歯車的に作業することが嫌いで、どんどん成長していきたい人にはオススメの会社です」と語る野口さん。確かに、仕事の内容と教育法の両面から見ても、納得である。
  • やりがい
    「ゼロから生み出す仕事」 試行錯誤の連続と達成感
    「出来上がった製品を扱う」仕事から「生み出す側になりたい」と考えて転職した野口さんにとって、「特注品という、ゼロから生み出す仕事であること」以上のやりがいはないだろう。
    「私達の仕事は特注品なので、経験・未経験問わず、初めてのことに常に挑戦して試行錯誤しなければならないところが、難しいところであり、面白いところですよね」と野口さんは語る。しかし、五里霧中の状態の中、成功するまで試行錯誤することはとても大変なことだ。なぜ、そこまで野口さんは頑張ることができるのか。その問いに対して「8割の性能を出すまでは簡単です。でも、残りの2割を出すところが難しく、でもそこが私達の価値なんです。その価値を出せた時にお客様から頂く感動の言葉は最高の励みになるんですよね」と語る野口さんの表情は明るく、まさにイキイキとしている。
    今日も野口さんは特注品というゼロから価値を生み出すために試行錯誤し、最高の感動を与える仕事にイキイキと励んでいるのだろう。
  • 夢
    「少数精鋭の技術屋集団をつくる」 師匠の教えを部下へつなぐ
    「電源という分野において、知らない者はいないというくらいの、少数精鋭の技術屋集団をつくりたいんです」将来の夢について、野口さんはこう語った。そんなチームができれば、現在取引している顧客により貢献することも可能となり、もっと多くの顧客から仕事の依頼が来ることで、会社としても大きく成長することができる。
    そのための野口さんの役割は「師匠(上司)の教えを部下へつなぐ」ことだ。入社後、師匠(上司)に基礎中の基礎からマンツーマンで教え込まれたからこそ、今の自分がある。この教えを今度は野口さんが部下へ伝え、プロフェッショナルを育てることができれば、より高度な案件や複数の案件に対応することができるようになる。
    「そのためにも、まずは自分がもっともっと、勉強する必要があると感じています」部下を育てるため、自身のレベルアップが今後の課題であると語る野口さん。その自分に厳しい目線そのものが、部下にとっての良い手本(師匠)となっていることだろう。
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最先端計測器の選定と購入も仕事
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国際ナノテクノロジー展で師匠と
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若手へ技術指導をする野口さん

野口さんに聞く、仕事のこと、社長のこと、求める人物像のこと

―御社の仕事のスケール感や価値について教えてください
やっぱり、ものづくりに関わっている方は皆さん、「世の中に自分のつくったものが出ていく」というところに感動を覚えていると思うんですよね。そんな中で、私達は高圧電源を特注品でつくっているのですが、それは例えば大企業の最先端の研究開発に使用されたりしています。こんなに少数精鋭でやっている会社では本当にあり得ないくらい、相手にしているのは大手の企業様ばかりなんです。それって、すごく誇らしいことだと私は思っているんです。なぜなら、私達がこれから日本や世界を支えていく最先端の研究開発に大きく貢献する、とてもスケールが大きくて価値のある仕事をしていると感じるからです。
―福田社長はどんな方だと思いますか
「先見の明」があるなと思いますね。先見の明というのは、時代のトレンドに敏感で、そこに対応しようとする力のことです。もともと、私達は受託の仕事しかやっていなかったんです。しかし、大手企業は海外にどんどん工場をつくって仕事を海外に任せてしまったり、大企業の中でその仕事を内製化してしまったりして、国内の受託の仕事がなくなってきているという現実がありました。そんな中で、受託の仕事だけだと最早生き残っていくことは難しいということを敏感に感じ取り、自社製品を開発製造する高圧電源の事業部を立ち上げたということなんです。この判断がなければ、私達は窮地に立たされていたと思うので、これからもその先見の明で私達を引っ張っていってほしいですね。
―どんな人と一緒に働きたいと思いますか
私達がやっている仕事をする上で、欠かせないものがあると思います。それは、「思いやり」と「微差に気づく力」です。「思いやり」は、相手の立場に立って考えることができるということです。私達は特注品をつくるという仕事をしているので、「お客様が何を求めているのか」ということを突き詰めて考えることができないと、お客様が要望している製品をつくりあげることは難しいのです。「微差に気づく力」については、お客様が求めるものをつくるために試行錯誤を繰り返すのですが、そのチャレンジ1つ1つの違いに気づくことができないと、一向に前に進むことができません。なので、「思いやり」と「微差に気づく力」を持っている方と働きたいなと思います。
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■監修企業からのコメント

フューテックス株式会社 代表取締役社長 福田 康成

噴出し左
「電子銃電源分野のプロフェッショナル」としてその名をと轟かせているフューテックス様の成長の根底には、「挑戦するマインド」があると感じました。それをまさに体現しているのが福田社長であり、社員の方々なので、これからのさらに発展されていくのだろうと思います。
試行錯誤すること、挑戦することが好きな方は特に輝くことができる会社なので、興味を持った方は一度、門を叩いてみてはいかがでしょうか。
■掲載企業コメント

フューテックス株式会社 代表取締役社長 福田 康成

噴出し右
取材を終えた感想
経営理念にもある、「いつの時代においても挑戦者」であり続けることを忘れずに、これからも前進していきたいと考えております。ありがとうございました。
フューテックス株式会社
代表取締役社長 福田 康成
1978年 電子機器設計・製造を目的に福生市熊川に
     有限会社福田設計を設立
1989年 事業拡張のため有限会社福田設計を解散。
     同市内に本社工場を新設し、株式会社福田設計を設立
1998年 福生市南田園に第2工場を開設
2001年 第2工場を増設し技術部を本社より移転
2003年 事業拡張のため、本社を昭島市に移転、第2工場を閉鎖し
     本社に統合。資本金を1,400万円に増資
2004年 7月にISO9001:2000を認証取得
2006年 社名をフューテックス株式会社に変更。
     高性能高圧電源の販売を開始
2014年 資本金を2,400万円に増資(第三者割当増資)、
     福生市に第2工場を開設しEMS事業部を移転
2015年 資本金を3,900万円に増資(第三者割当増資)
創業年(設立年) 1978年(1978年)
事業内容 ・電子銃・FIB装置用電源、高圧電源の開発販売
・特注電源の開発販売
・理科学機器のEMS事業(受託設計開発および製造)
・半導体装置、産業用装置のEMS事業
所在地 〒196-0031 東京都昭島市福島町2-28-3
資本金 資本金 3,900万円(資本準備金2,500万円)
従業員数 36名(役員4名,正社員19名,嘱託社員、パート社員13名)
企業URL http://www.futex.jp/index.htm

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