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森建設株式会社 代表取締役社長 森 栄

地域・業界に貢献し、100年企業を目指す

森建設株式会社 代表取締役社長 森 栄

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1963年の創業以来、大手建設会社(ゼネコン)の協力会社として、鉄道工事を中心に数多の実績を残してきた森建設。目の前の仕事に懇切丁寧に取り組み、顧客の信用を勝ち取る。そしてその信用が、また次の仕事に繋がる。その繰り返しで50年以上の歴史を積み上げてきた同社。今回お話を伺ったのは、その同社の2代目森栄社長だ。
同社だけでなく、複数の協会で重責を担う森社長は、次の50年を築くために「地域貢献・業界貢献」を掲げている。本拠を構える世田谷区や、中小建設業界への貢献無くして、今後の発展はあり得ないと語る森社長。
本取材では、同社のこれまでの歴史や独自性、そして100年企業へ向けた思いを明らかにしていく。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    「約束の厳守」で、「信用と実績」を勝ち取る
    同社では社是として「約束の厳守」「信用と実績」を掲げている。
    これは先代社長から続く「とにかく手抜きをしないで、いいものを作る」という考え方によるものだ。約束を守って、いい仕事をすれば、それが信用となり実績となる。だからこそ次の仕事も依頼される。この好循環を何より大切にする社風が同社にはある。
    そもそも、鉄道工事においては事故が一番嫌われる。1日に何十万人という人が利用する鉄道において事故を起こそうものなら、社会的影響があまりにも大きすぎるためである。こういった理由から、鉄道工事を請け負うゼネコンは、新規参入したような会社には基本的に仕事を依頼しない。
    創業当時から真剣に仕事と向き合い、工事上の不具合や災害時の対応にも、先代社長以来社長自らが責任者として先頭に立ち対応をしてきた同社。そんな同社だからこそ厚い信頼を勝ち取り、大手電鉄会社から安定して仕事を依頼されて続けてきたのである。
  • 独自性
    一式工事の実現による、独自性の確立
    技術職の採用によって、土木工事を一気通貫して行えること。これが同社の独自性だと森社長は語る。以前は、どの建設会社も各々の専門性が決まっていたという。同社でも、とび・土工の作業員、職長しかおらず、鉄筋工や型枠工や鍛冶工はいなかった。しかし、バブル崩壊後、元請会社が現場にかける人数を減らし、全体の指揮をとることのできる技術職の必要性が増加した。この変化を敏感に察知し、技術職の採用、一式工事の受注を行い始めたのが森社長である。旧態依然とした、専門職しか置かない会社は瞬く間に廃業へと追い込まれていったという。
    また、技術職社員を導入したことで、役所の工事も引き受けられるようになった。役所の工事は、資格保持者がいないと行うことができず、技術職社員が必要不可欠となるためである。現在では、1級・2級土木施工管理技士30名、そして直雇および下請けで作業員も常に200名程度抱えている。このように、一気通貫して土木工事を行えることが、同社の何よりの強みなのである。
  • 展望
    100年企業に向けて
    創業50年を越えた同社だが、森社長には次の50年、つまり100年企業になるための展望がある。それが、「地域社会・業界への貢献」である。「これまでは自社の社員および下請け会社の幸せを考えて仕事に取り組んできたが、100年を見据えると、自分たちの事を考えるだけではだめだ」と語る森社長は、複数の協会で重責を担い、本社を構える世田谷区の地域活性支援や、中小建設業の代表として役所との交渉に勤しんでいる。
    特に役所との交渉に関しては、これを続けていかないと、大手企業の有利な状況になりやすく、また、役所にとって都合のいい方法になってしまうのだとか。しかし、それで中小企業が疲弊してしまった場合、いざ災害が起こった際にどう対処するのだろうか。自分たちで作業員を抱えていて、機動力を持っているのは中小企業である。その必要性を森社長は訴え続けている。このような取り組みを続けている同社、そして建設業界の未来は明るいに違いない。
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同社で大切にされている社是
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同社の仕事が鉄道を支えている
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都知事から感謝状が贈られた

「信用」を勝ち取り続けるために

―工事において、一番注意していることは何ですか
安全ですね。昔は儲けることを最優先に考えており、安全に対する配慮が欠けていた部分もあったのですが、32年前からは死亡事故を1件も起こしておりません。「安全に対して真剣に考えよう!」と、先代である父が先頭に立って意識改革を進め、「絶対に事故を起こさない」という認識を浸透させてきました。例えば、毎月社員会議をするようになって、まず始めに安全について話しています。また、改革を始めた当時、元請会社も「安全第一」で考えるように方向転換し始めたんです。時流の先を見据えて、安全に取り組み始めたことも、うちの信用に繋がっていると思います。今後も安全を最優先に考えて参ります。
―土木未経験だった社員さんもいらっしゃるそうですね
はい、学生時代に土木・建築の学科に関わっていなかった方や、他業種で働いていて建設業とは全く関係なかった方の採用を始めていますよ。入社後1ヶ月間、会社の寮の横にあるスペースで、専務が現場の基本をきっちり教える時間を設けています。専務は人に教えるのが楽しくて仕方がないみたいですね。その後、実際の現場に出て、まずは作業員として経験を積んでもらいます。やはり現場経験は不可欠ですからね。ただし、数年間経験を積めば、2級土木施工管理技士の資格を取ることも可能です。資格が取れれば、監督として責任ある立場で活躍できるようになります。資格を取得できるようにがんばります!と意欲を持って仕事に取り組んでくれていて嬉しいですね。
―新卒に求める素養は何ですか
やる気があることですね。建設業は、一人では決してできないんですよ。周りの人たちと交流しないと、何も前に進まないんです。やる気があって、人から好かれるような明るさがあるといいですね。
うちの採用試験は面接のみで、人柄を見て採用するかどうかを決めています。もし現段階で自分の能力に自信がなかったとしても、入社後の努力次第でいくらでも変われますよ。また、学校にて土木・建築を卒業した方は、最初の数ヶ月こそ実際の現場体験のために未経験の方と同じ研修を受けてもらいますが、その後は技術者になるべく教育しています。
今いる社員でも、貪欲に、真剣に取り組んでいる人の方が伸びていっています。やる気があって、どんどん吸収していく意欲のある人に入ってきてほしいですね。

KEYPERSON

森建設株式会社 代表取締役社長 森 栄

チャレンジの機会は自分で掴み取る

森建設株式会社 工事部 丸山悟史/小野寺達哉

大手鉄道会社の工事を主に担う森建設。今回の取材では、監督という立場で現場を引っ張っている中堅社員の丸山さんと、監督を目指し日々邁進している若手社員の小野寺さんからお話を伺った。
お二人とも、学生時代に土木を学び、鉄道工事に惹かれて同社に飛び込んだ。入社後は、駅のホームのバリアフリー化や、高架橋の耐震工事などに従事している。学校で学んだことよりもさらに高度な専門知識や技術が求められる現場仕事で、もがきながらも先輩から学び、そして自分の意志も発信していく。そんな勢いのあるお二人から、入社の経緯や仕事内容、将来の夢を伺うことで、若手から見た同社の魅力を紐解いていく。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    「鉄道工事」という特殊な仕事に惹かれて
    「『鉄道』という特殊性に惹かれた」と話すお二人。
    一般的に鉄道工事では、通常の建築物より高いレベルで安全性やスピードが求められる。「信用と実績」「約束の厳守」を社是に掲げ、長きにわたり顧客の信用を勝ち取ってきた同社は、鉄道工事を行える数少ない建設会社である。
    その鉄道工事について、「普通じゃ味わえない面白さがある」と語る丸山さん。学生時代に土木を学び、駅や橋といった大きな仕事に携われることに魅力を感じたのだ。誰もが知る鉄道を支えるこの仕事は、丸山さんご自身のみならず、ご家族にとっても誇りである違いない。
    小野寺さんにとって建設業は、元々馴染みの深い仕事であったが、東日本大震災以降、さらに建設業の必要性や魅力を感じたという。建設業に携わるにあたって、同じ建設業の中でも、「人とは違うことがしてみたい」という想いから、鉄道という業種を選んだ。
    鉄道工事を中心に行う同社だからこそ、お二人は入社を決意したのであった。
  • やりがい
    「嬉しい」を超越した達成感を得るために
    営業線の高架化・地下化の工事といった大きな仕事に関わり、それが完成したときに一番やりがいを感じるという丸山さん。しかしそこに至るまでには、当然大きな苦労もある。
    丸山さんが「終電から始発までの間に作業を終えることが一番難しい」と話すように、鉄道工事は非常に厳しい時間制約の中で行われる。もし工事によって1時間でも電車を止めようものなら、一体何十万人の利用者に影響を与えるだろうか。
    電車を止めずに工事を遂行するために、事前に綿密な計画が組まれる。しかし、様々な案が出る中、最適な計画を組むことも容易ではない。また、実際に作業をしてみて、臨機応変に対処することも必要となる。
    私たちの日常を支えている鉄道は、このような数々の困難の上に成り立っているのだ。そしてその困難を乗り越えるからこそ、完成した姿を見たときには達成感に溢れ、「嬉しい」だけでは言い表せない感情が湧いてくるのだろう。
    「『またやってやろう』という気持になる」と語る丸山さんは、今日も現場に向かっていく。
  • 夢
    現場をまとめる「監督」という立場に向かって
    「一人で現場監督をできるようになりたい」。こう話すのは小野寺さん。現在は先輩社員の下について、管理の方法や作業の効率化の方法を学んでいる。
    小野寺さんはかつて、中学・高校と生徒会に所属しており、高校では生徒会長まで務めたという。人をまとめる立場に魅力を感じ、高校時代からの夢である現場監督を目指している。
    工事の良し悪しは、陣頭に立つ監督次第で決まると言っても過言ではない。多大な責任感の中で現場を指揮し、作業員をまとめるのは、並大抵のことではないだろう。しかし、夢を語る小野寺さんからは、監督にかける強い意志を感じた。
    長く険しい道のりではあるが、同社でのサポートがあるからこそ、小野寺さんは安心して夢に向かっていけるのではないだろうか。熱意次第で何でも任せてもらえる。そんな同社で、高校時代からの夢を達成すべく、小野寺さんは日々努力を重ねている。
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社員旅行で絆を深める
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鉄道工事は夜間に行われる
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安全大会で無事故を目指す

チャレンジできる環境選びに、「森建設」という選択肢

―森建設の良いところは何ですか
〈丸山さん〉
何でもチャレンジさせてくれることですね。私は3年目ぐらいから現場を任せていただいておりますが、現場には私より上の立場の方もいました。それでも「お前やってみろよ」という形でやらせてもらえたことが印象に残っています。もちろん困ったことがあれば、みなさんが助けてくださいます。だからこそ、安心してチャレンジすることができています。
若いうちから様々な経験をさせていただいて、覚えることも多く、正直最初は大変でした。ですが、仕事を覚えて、監督という立場になって、自分の考え方を採用してもらえるようになって、今はとても楽しいです。
自分の意志と努力次第でなんでもできる環境があるのは、とても良いことだと思っています。
―入社して鉄道工事へのイメージは変わりましたか
〈小野寺さん〉
建設業の中でも異色の業種だという、入社前のイメージ通りです。ただ、実際に仕事をしてみて、改めて鉄道関係の仕事に携われることは特殊なことなのだと思います。1日に何十万人もの人が使うものを造る仕事の一端を担えている、という実感を得られることが嬉しいですね。
もちろん、大変な面もあります。高校でも土木を学んでいましたが、会社に入ってから学ぶことはもっと専門的なことで、一から覚えなくてはいけないので。ですが、工事が終わって、最終的に目に見えるものができて、それに自分が携わったということは誇れるものがあります。その経験を生かして、次もまた頑張っていこう、という気持ちになりますね。
―入社する若手へのメッセージをお願いします!
〈丸山さん〉
"やる気"と"欲"がある人に来てもらいたいですね。そういう人の方が向いている仕事だと思っています。黙っていたら誰も教えてくれませんから。もちろん、自分から掴み取っていく姿勢があれば、何でもやらせてもらえるし、教えてもらえます。「これがやりたい!」という"欲"と、それを実現する"やる気"のある人とぜひ一緒に働きたいです!

〈小野寺さん〉
丸山さんと同じで、一番大事なのは"やる気"だと思います。私もまだ教えてもらう立場ですが、自分から「教えてください!」と言う姿勢がないと上には行けないと思うので。"やる気"があって、お互い刺激しあえるような仲間が増えると嬉しいですね!
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■監修企業からのコメント

森建設株式会社 代表取締役社長 森 栄

噴出し左
50年以上に及ぶ歴史の中で、「信用と実績」を積み重ねてきたからこそ今の森建設様があると痛感した取材でした。森社長、丸山さん、小野寺さんのお話を伺う中で、同社に脈々と受け継がれた「信用と実績」を重んじる文化が森社長を筆頭に伝わってきました。また、社員様の意欲次第で仕事の領域を広げるチャンスが、スピード感をもってもらえることも同社の魅力だと言えるでしょう。「信用と実績」があるからこそできる仕事を、本人の意欲次第で領域を広げていける同社は、特にやる気のある若い方々にぜひおすすめさせていただきたい企業様です!
■掲載企業コメント

森建設株式会社 代表取締役社長 森 栄

噴出し右
取材を終えた感想
この度は取材をしていただきありがとうございました。取材を通じて、自社を振り返り、未来に森建設がどうあるべきかを改めて整理するいいきっかけとなりました。また、当社の社員が良いことを言っていることを見て、嬉しくも思いました。100年企業になるべく地域・業界への貢献を意識し、今後も邁進を続けていく所存です。
森建設株式会社
代表取締役社長 森 栄
1963年 5月 株式会社森宏工務店設立。代表取締役森宏就任。
        東京都知事登録(る)53871号所得
1969年 6月 森建設株式会社に社名変更
1977年 7月 美しが丘営業所開設
1981年 8月 長津田営業所開設
1982年 7月 一般建築業許可大臣(般ー57)第10078号取得。
        横浜支店を青葉区美しが丘に開設
1983年 5月 東急建設株式会社災害防止協力会副会長に
        森宏就任
1985年 4月 世田谷区用賀に本社社屋完成。三ツ境営業所開設
1986年11月 雇用改善で東京都より表彰を受ける
1990年 5月 すみよし台営業所開設
1991年 7月 建設大臣許可(特-3)第10078号取得
1992年 7月 林試の森公園せせらぎ橋整備工事で東京都
        南部公園緑地事務所より表彰を受ける
1993年 5月 東急建設株式会社災害防止協力会会長に森宏就任
1993年12月 美しが丘社員寮完成
1994年 7月 代表取締役会長に森宏就任。代表取締役社長に
        森栄就任
1996年 5月 玉川税務署より表敬状を授かり,玉川優申会に入会
1997年 3月 横浜支店を都筑区川向町に移転
1997年12月 関連会社として森友建設株式会社を横浜市青葉区に設立
1999年 5月 取締役相談役に森宏就任
2000年 4月 横浜支店を青葉区すみよし台に移転
2001年 4月 中目黒脱線衝突事故における人命救助で営団総裁より
        感謝状を受ける
2002年 5月 協力業社で構成される災害防止協力会を発足。有限会社
        北辰建設 半田俊一氏が会長に就任
2002年 6月 ISO9001:2000認証登録を取得
2005年 4月 公益財団法人玉川法人会 副会長に森宏就任
2007年 3月 横浜支店を青葉区美しが丘に移転
2007年11月 玉川税務署より表彰を受ける
2008年 7月 菅生営業所開設
2008年10月 菅生寮開設。川崎支店を宮前区菅生に開設
2011年 4月 専務取締役 工藤郁夫 瑞宝単光賞を叙勲される
2012年 5月 国土交通大臣許可(第-24)第10078号取得
2013年 5月 創立50周年を迎える
創業年(設立年) 1963年(1963年)
事業内容 ■特定建設業
  土木工事業、舗装工事業、水道施設工事業
■一般建設業
  建築工事業、とび・土工工事業、造園工事業
所在地 東京都世田谷区用賀3丁目18番14号
資本金 3,000万円
従業員数 56名
企業URL http://www.mori-kensetu.co.jp/index.html

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