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株式会社リガルジョイント 代表取締役 稲場 純

世界へ羽ばたく メーカーになる

株式会社リガルジョイント 代表取締役 稲場 純

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元々、大手メーカーの下請け事業を展開していた同社であったが、「下請けのままでは夢は語れない」との思いから『小さくても良いからメーカーになろう』を合言葉に自社商品開発を推し進めた。その結果、現在では大手メーカーをはじめ、300社以上の顧客を持つ流体機器のメーカーとなった同社。その同社において、2012年に創業社長からバトンを引き継ぎ、新たな時代をつくるべく奮闘しているのが2代目社長である稲場社長だ。稲場社長は熱交換事業を新規事業として立ち上げるなど、新たな自社商品開発を推進していく一方で、それを海外へ積極的に展開していきたいと熱い思いを語る。そんな稲場社長に同社の魅力とこれからについて伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    支え合い助け合いながら、真剣に仕事へ取り組む
    「誠実で真面目な社員が多いですね」同社の社員について、そう表現する稲場社長。同社の社員は仕事に対して真剣であり、やるべきことをしっかりとこなす勤勉さ・誠実さがある。それは、同社の経営理念となっている「お客様の身になって商売をする」に通じるものであり、事業活動を通じてすべての人達に笑顔になってもらうという仕事への姿勢にも表れている。
    また、同社ではイベントが活発に実施されており、例えば社員の家族も同伴OKな社員旅行など、部署間の垣根を超えた交流や家族ぐるみでのお付き合いも多い。しかもそれらの行事では委員会を設け、若手が委員長となって色々な部署からメンバーが集ってイベントを盛り上げているのだ。このような活動の成果なのか、社員間での結束は固く、誰かが大変そうにしていると手助けをしたり、お互いに協力し合う文化もできているという。皆で支え合い助け合いながら、一致団結して仕事へ真剣に取り組む。この社風が、リガルジョイントの強さの1つであるに違いない。
  • 独自性
    自社商品を活用した複合的な提案/協力会社のネットワーク
    数々の自社商品を持ち、お客様の生産ラインに対して複合的な提案をすることができる。例えば継手メーカーは数多くあれど継手ホースに特化して展開している会社は他にはなく同社は高い専門性を生かした提案ができる。それに流量計も組み合わせ、配管の設計も含めた複合的な提案すると、最適な生産ラインを構築することができる。これが競合企業だと、継手や流量計だけを提供し、お客様が自分達で配管の設計をしなければならない。お客様からすると、最適な生産ラインを複合的に提供してくれるリガルジョイントに信頼と安心を感じるだろう。また、地元の協力会社の強固なネットワークがあるため、自社で対応できない技術や案件であったとしても、対応できることが多く、それもお客様からの信頼を篤くしている要素の1つだ。自社商品のラインナップはこれからもどんどん増やしていく計画で、ますますこの独自性は強固なものになっていくだろう。
  • 展望
    「世界へ羽ばたくメーカーになる」 自社商品開発と海外展開
    「下請け企業」から「メーカー」へと転換した歴史を持つ同社。今後も挑戦の姿勢は崩さず、さらなる成長発展への取組みを積極的に行っていく。その戦略は「1つの商品で10億円売ろうという気はないんですよ」と稲場社長が語るように、何かの商品に依存した構造ではなく、今の事業の基盤である"流体"を軸にヒット商品をいくつも開発していくことだ。協力工場との密なネットワークがあるため、あとは発想さえあれば、どんどんと商品をつくっていくことができる。そして、その商品をマーケットが拡大する海外へどんどん展開していきたいと稲場社長は考えている。直近では、3年後に飲み水の製造機械をベトナム・台湾・中国へと展開する計画が進んでいる。既に現地の代理店とのコネクションは構築されているため、あとは飲み水の製造機械の国内実績を築き、商品ブランドをつくるだけだ。創業社長からバトンを引き継いだ2代目稲場社長が、いかにして同社を飛躍させるのか。大きな注目が集まっている。
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コミュニケーション委員会
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九都県市表彰の様子
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健康イベントも催している

稲場社長に聞く、会社の歴史とこれから

―なぜ自社商品開発に取り組むようになったのですか
当社は1974年に創業し、大手半導体メーカーの下請けとして事業を行ってきました。しかし、その企業1社に事業を依存する構造に加え、半導体は"変動体"と揶揄されるくらい市場の変動が激しく、「下請けのままでは夢は語れない」との思いから、設計部門を立ち上げ、自社で製品開発をしていこうと舵を切ったのです。でも、最初は展示会に出展してもあまりに見向きもされなくて、商品を文鎮代りに配り歩こうかと思ったくらいでした。ただ、徐々に弊社の商品価値を理解していただけるお客様が表れ始め、現在ではお陰様で大手メーカーをはじめ、300社以上の顧客を持つ流体機器の"小さなメーカー"となることができました。
―新しい商品をつくっていくためにはどんなことが必要ですか
新しい商品をつくっていくためにも、一人ひとりの自由な発想やアイデアが大切になってきますから、だからこそ、社員皆が活性化して、ボトムアップの動きがもっと増えていってほしいと思っています。直接話してみると、とても良いアイデアを実は持っている社員も多いので、社長として、いかに社員一人ひとりの考えを引き上げて、会社経営に生かしていくかということが今後とても大切であると考えています。そして、ヒット商品につながる発想やアイデアは、結局は現場で困っていることなど、お客様の声から生まれます。実際、熱交換器もお客様からのとある要望がきっかけて始まったものなので、そこに立ち返ることを社員の皆さんにも意識してほしいですね。
―社長として意識していること、大切にしたいことは何ですか
常に大事にしているのは向上心ですね。社長として必要なスキルや知識についてはいつも磨いていかなければならないと思っています。あとは、当社の理念にもなっている「お客様の身になって商売する」こと。事業活動を通じて私達に関するすべての人達に笑顔になってもらうことなのですが、このようにステイクホルダーを見て商売するということは稲場家の長男として教わってきたことなので、日々意識していることですね。そして、当然社員の皆様にも幸せになってもらうこと。人ひとりの自己実現ができるように教育の場など提供できるものは提供していきたいと考えています。

KEYPERSON

株式会社リガルジョイント 代表取締役 稲場 純

相模原の代表企業・ 熱交換器の
リーディング カンパニーへ

株式会社リガルジョイント 技術部 技術課 宮澤 一八

相模原の土地で、流量センサーとホース継手などの開発・製造・販売を主力事業とする同社。大手メーカーの下請けから自社商品開発へ転換し、メーカーとして成長発展してきた同社が近年新たに立ち上げた事業が、熱交換事業だ。熱交換器はモノづくりの過程で利用する流体を加熱・冷却する機器であり、モノづくりにおいては欠かすことのできない技術だ。「かながわ産業Navi大賞2013 フロンティア部門」「神奈川工業技術開発大賞 ビジネス賞」において技術賞を獲得するなど注目を集める熱交換器事業を牽引するのは、技術部の宮澤さんだ。大事故リスクと隣り合わせの熱交換器事業を、大学から積み重ねた機械工学の知見で引っ張る宮澤さんに、同社の魅力とこれからの抱負について伺った。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    地元相模原で、思いを形にするモノづくりを
    大学では機械工学の道に進み、自分の思い描いているものを形にすることができるモノづくりの魅力に惹きつけられた宮澤さん。その中で出会ったのが、コンピュータ制御技術を用いて工場を自動化するFA機器の技術だった。ローコスト・大量生産を実現するモノづくりの最先端の凄さを知った宮澤さんは、FA機器に関わる仕事がしたいと思うようになった。中でもモノの位置を感知してコントロールし異物混入を検知するセンシングの技術はFA機器において重要な役割を担っており、それに関わる仕事がしたいと企業を探した。そんな時に知ったのが、主力事業の1つとして流量センサーを扱う同社だ。また、生まれも育ちも相模原である宮澤さんは「この相模原の役に立ちたい」という思いも持っており、相模原へ貢献するべく同社への入社を決めた。流量センサーで経験を積み、現在は新規事業である熱交換事業の魅力に感化され、自分の思いを形にすべく新たな挑戦をしている宮澤さん。その熱き思いは、衰えを知らない。
  • やりがい
    モノづくりを真に楽しめる仕事
    「モノづくりを真に楽しめる仕事ですね」そう語る宮澤さんの目は真剣そのものだ。同社の技術部の仕事は、お客様との打合せから設計開発、納品後のアフターフォローまで、全行程に関わるものだ。モノづくりのすべてに携わり、すべてを考える仕事は大変そうに見えるが、モノづくりが好きな人にとっては、これほど面白いことはない。例えばCADの図面をひたすら書いている仕事や、車という製品の灰皿だけを設計するという、細かな分業制を敷いている会社も少なくない。宮澤さん自身も、自分が担当するお客様の製品品質が一時期不安定になった時に、自社商品の製造現場へ飛び込み、現場の声を徹底的にヒアリングして対策を講じたところ、目に見えて安定するようになったという体験を何度もしている。モノづくりの最初から最後まで携わることで、初めて分かる楽しさもある。「モノづくりを楽しみたい」という人は必見の仕事だ。
  • 夢
    相模原の代表企業・熱交換器のリーディングカンパニーへ
    「相模原の代表企業になって、『相模原にリガルジョイントがあってよかった』とたくさんの人に言っていただけるようになりたいですね」それが、宮澤さんが思い描く同社の未来像だ。そのために宮澤さんができること。それは熱交換器の新しい製品を次々と開発していくことだ。「かながわ産業Navi大賞2013 フロンティア部門」「神奈川工業技術開発大賞 ビジネス賞」において技術賞を獲得するなど、同社の熱交換事業も徐々に評価されてきている。一方で同社が熱交換技術で扱う「シェルアンドチューブ式」は小さな空間の中で大きな伝熱面積を得られ、流体の圧力損失を小さく設計できる利点があるが、その利点がまだ世の中に浸透していないという現実もある。この良さを多くの人に伝え、「シェルアンドチューブ式と言えばリガルジョイント」と言われるようになりたいと宮澤さんは意気込む。相模原を盛り上げる代表企業へ、そして熱交換器におけるリーディングカンパニーへ。宮澤さんの挑戦は続く。
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新たな事業である熱交換器
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仕事には全員が真剣だ
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社員旅行の様子

宮澤さんに聞く、熱交換事業のこと、求める人物像

―熱交換事業に携わることへの今のお気持ちを聞かせてください
熱交換器はモノづくりの過程で利用する流体を加熱・冷却する機器であり、モノづくりにおいては欠かすことのできない技術です。一方で、熱交換器というのは、高熱がかかって金属が伸び縮みしてしまうので壊れやすいんです。そして壊れてしまうと、爆発して死亡事故が起こってしまう可能性のある非常に危険が伴うものです。だから、大きな使命と責任を負う大変な仕事だと認識しています。ただ、だからこそのやりがいもありますし、当社にとっては新規事業としてこれから色々挑戦して形にしていかなければならない事業ですので、機械工学をずっと学んできた経験を生かして、貢献していきたいと考えています。
―熱交換事業の直近の展望を教えてください
現在、熱交換器について自社ブランドをつくる計画が進んでいて、順調にいけば1年以内にはリリースできると考えています。サイジングに着目した「熱交換器のセミ標準」と言っているんですが、これを実現することができれば、企画や材料の大幅な変更を加えることなく、お客様が望んでいるサイジングの熱交換器をローコストでご提供できるようになります。また、冷却という観点だけでなく、つくられた熱をエネルギーとして再利用する廃熱利用の技術開発にも取り組んでいます。例えば、モノづくりの過程で発生した熱エネルギーを利用して温水をつくるなど、環境保全にもつながる技術になれば良いなと考えています。
―どういう人材が御社では活躍できると思いますか
「会社をこうしていきたいんだ」とか「自分はこういうことがしたいんだ」という気概のある人が良いと思います。よく「これはどうしたら良いですか」とあまり自分で考えずに答えを求めて質問してくる人がいますが、そうではなく、「自分はこう思うのですが、どうでしょうか」という提案ができる人であってほしいですね。そういう提案型の人であったり、その実現に向けて行動できる行動力のある人が、この会社では活躍できるのかなと思います。そういった自分の「こうしたい」を実現できる会社ですので、どんどん、どんどん提案して自分の考えを実現していってほしいですね。そうすれば会社も良くなりますし、結果としてそれはお客様の利益になります。
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■監修企業からのコメント

株式会社リガルジョイント 代表取締役 稲場 純

噴出し左
下請け企業からメーカー企業に転換した歴史と、これから「世界へ羽ばたくメーカー」を目指して積極的に商品開発と海外展開へ取り組む姿勢は、まさに「伝統と挑戦」というコンセプトに一致する素晴らしい企業様であると感じております。稲場社長を中心に、これから新しいリガルジョイントがつくられていくと思いますので、その未来がとても楽しみになる取材でした。ありがとうございました。
■掲載企業コメント

株式会社リガルジョイント 代表取締役 稲場 純

噴出し右
取材を終えた感想
この度は取材の機会を頂きましてありがとうございました。弊社は2012年に社長交代をして、今まさに、新たな挑戦の真っただ中です。改めて社外のお客様や協力会社の皆様や社員の皆さんに弊社の伝統とこれからの挑戦についてご理解いただく機会となりましたら幸いでございます。
株式会社リガルジョイント
代表取締役 稲場 純
1974年 有限会社リガルジョイント資本金200万円にて
      設立
1980年 株式会社リガルジョイントに社名変更
1983年 真空ポンプ・メンテナンス部門設立
1986年 相模原市中小企業優良事業所表彰受賞
1987年 設計部門と営業部門を新設し、独自の商品
      開発・営業体制を確立
1996年 神奈川県標準指定工場認定
2007年 オゾン事業 食品分野へ進出
2009年 平成20年度かながわスタンダード 認定
2009年 「第1回 TAMA環境ものづくり大賞」受賞
      (リサーチ&ラボ システム)
2010年 「相模原市トライアル発注認定製品」認定
      (オゾン製品:グリス王・オゾナイス)
2011年 第1回 かながわ地球温暖化対策大賞」受賞
      (リサーチ&ラボ システム)
2013年 特許取得(リサーチ&ラボ 冷温水蓄熱
      システム)
2013年 「かながわ産業Navi大賞2013 フロンティア
      部門」受賞 (熱交換器)
2013年 「第30回神奈川工業技術開発大賞 ビジネス賞」
      受賞 (熱交換器)
創業年(設立年) 1974年(1974年)
事業内容 ・流体機器事業:流体制御機器及び継手類の開発・製造・販売
・環境事業:オゾン環境機器の開発・製造・販売
・受託製造事業:各種配管、精密板金、パイプ加工、各種溶接
・熱交換器事業:熱交換器の開発・製造・販売
所在地 神奈川県相模原市南区大野台1-9-49
資本金 5,760万円
従業員数 62名
企業URL http://www.rgl.co.jp/

※このサイトは、取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。 ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性についてイシン(株)は何ら保証しないことをご了承ください。 自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

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