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株式会社セフテイ 代表取締役社長 川之上 学

多様な経験を武器に
今、改革へ

株式会社セフテイ 代表取締役社長 川之上 学

株式会社セフテイは、1930年に創業した美容用品のメーカーである。創業者は男性としては日本初となる美容師免許取得者であり、美容院開業を皮切りとして、現在の主力事業である美容サロン向けの液体シャンプー剤やパーマネント剤等、日本初の商品を次々と開発してきた。現在では美容サロン向け商品はもちろんのこと、一般消費者向けヘアケア商品、ボディケア商品の開発にもその領域を広げている。今回話を伺ったのは、同社の歴史を引き継ぐと同時に、さらに強い組織になるための改革を推進する川之上社長。同社入社後は、営業にて多大なる功績を築き上げ、2012年に社長に就任。川之上社長の考え、その考えにたどり着いたルーツ、さらには同社の今後の展望等、様々な角度から同社の根幹を紐解いていく。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    成果に繋がる主体性を発揮する環境
    一人ひとりが成果に繋がる主体性を発揮している、これが同社の社風だ。この社風が形成された背景にあるのが、川之上社長の会社運営と人材育成に対する考え方。「適度なルールによる会社の健全な運営と、社員の主体性を最大限に伸ばすことが大事」、そう話す川之上社長。会社として適度なルールを設けなければ、社員一人ひとりが主体性を発揮して努力をしても、努力の方向を誤り成果に繋がらない、そういった事象が発生する恐れがある。そのことから、「成果を出すための適度なルール」と「主体性の向上」の絶妙なバランスを意識することで、成果に繋がる主体性が発揮される環境を構築しているのだ。例えば、社員の自由な販促アイディアを形にする「販売企画書」という仕組みが同社に存在する。主体性を伸ばしていくことを主目的としているが、収益計算を行うことを「適度なルール」として定め、自由なアイディアが成果に繋がる構成になっている。他にも様々な仕組みが存在する同社。こういった環境の中で、同社は躍進を続けている。
  • 独自性
    顧客へ寄り添い、共に発展する
    同社は主要顧客への商材提案と顧客がさらに発展するための指導に定評を持つ。同社は4〜5名ほどの小規模美容サロンを主要顧客として設定。その顧客に対して、「商品をエンドユーザーにより購入していただく」という目線に立ち、小規模サロンに来店される方々を細かく分析した上での商材開発と提案を行っている。商材の開発、提案のみならず、小規模サロンに対して階層ごとの指導を実施していることも特徴の一つ。同社の商品知識や使用方法はもちろん、各階層において必要な能力を美容師の方々に身につけてもらっている。「教育のセフティ」との名がつくほどにその内容は充実している。例えば、アシスタントの方には礼儀作法やマナーという接客業としての基本や、ワインディングと呼ばれるパーマ技術の指導を行い、店長クラスになるとリーダーシップについて学ぶ機会を設けるなど、自社商品の販売という枠を超えた指導を行っているのだ。顧客と二人三脚で発展していく、それが同社のスタイルだ。
  • 展望
    計画を遥かに超える成長
    川之上社長が描く未来、それは、当初計画を超えるほどの成長。業績好調であることから、数値計画の達成は射程圏内に捉えているというが、それだけではなく、倍の成果を出したいと川之上社長は語る。そのために重要になることは、商品開発と組織力の強化。商品開発という観点から、これまで同様にサロン向けの商品開発を行っていくことはもちろん、エンドユーザーに対する直接販売を開始したことから、そのエンドユーザーに支持される商品を開発し、市場に投下するスピードを速めていくこと、これが重要であるという。さらに組織力強化という観点から、三位一体の改革という取り組みが始まっている。具体的内容はここでは書くことはできないが、これは、各部署の動きそのもの、もしくは部署同士の連携をさらに強め、「商品管理(在庫管理、発注管理)」、「マーケティング」、「営業」が一体となり収益性の高い会社を実現するための取り組みなのだ。同社は様々なチャレンジを試み、当初計画をはるかに超える成果を目指していく。
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同社が主催するヘアコンテスト
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アジアジューティーエキスポへの出展
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定期的に開催している講習会

改革を推進する川之上社長のルーツと考え

―社長就任に至る過程を教えてください
入社当初は営業で大きな実績を残すことを目標にやってきました。大きな実績を上げることができなければ、組織に対して影響を与えることができないと考えていたので、入社当時は数字の実績を作ることに専念していました。当時私は業界についての知識を持っていたわけではないことから、休みを返上してサロン回りをしていましたね。そうして結果を残すことで、課長、次長、営業企画部部長とステップを踏んで行きました。その後、営業本部長として役員を務め、1年で社長になりました。私はこれまで自分の任せられたポジションにおいて、様々な改革を実行してきましたが、現在は社長という立場ですので、より良い会社を作るために邁進していきたいですね。
―川之上社長にとって「理想の企業」とは何か、教えてください
理想の形は「逆三角形の組織」ですね。どういうことかと言うと、2-6-2の法則というものがあり、これは社内のグループ構成が自然に分かれる法則のことを言います。2割は優秀、6割は平均的な能力、最後の2割は能力が低いというわけです。つまり、私が思う理想の企業は能力の高い社員の割合いが多いという意味です。この理想に近づくためには社員一人ひとりが自らの能力を上げようと努力していく必要があります。学びを多く吸収し、挑戦していくことが重要ですね。私は少し厳しいことも言いますが、当社の社員にはどんどん成長していってほしいと思っています。実際に改革を進めてきて、社員も今まで以上に仕事に一生懸命に取り組むようになり、理想の企業にまた一歩近づけていると思います。
―事業を営む上で大切なことを教えてください
「商品サイクルをいかに回すか」、これが大切だと思います。新しいものを作り、売っていくサイクルのことです。当社は老舗企業なので、歴史ある商品、そして当社の商品を好んでいただいているお客様もいます。しかし、ただ単に既存の商品を既存のお客様に売っていくだけでは、売上は落ちていきます。三枝匠さんの本でも「創って、作って、売るを最速で回せる組織」と書いてありましたが、まさにそうだと思います。全く新しい商品を生み出し続け、売っていく。当社としても新しい商品を次々と生み出していき、新しいお客様にも愛される企業にしていきたいです。そして今後はこのサイクルを更に速めることで、会社としての成長スピードも上げていきたいと考えています。

KEYPERSON

株式会社セフテイ 代表取締役社長 川之上 学

時代の流れを掴むことが人気商品を創り出す

株式会社セフテイ マーケティング部 平子 実佳

美容用品メーカーとして数多くの魅力的な商品を生み出し続ける同社。今回インタビューをさせていただいた平子さんはマーケティング部に所属し、商品開発を担っている。商品開発と一口に言ってもその仕事内容は多岐に渡り、消費者のターゲティング、商品のコンセプトの考案、更にはWEB広告やPOP広告作成等の販売促進も担っている。平子さんは、同社に入社して以来、その才能をいかんなく発揮。平子さんが手掛けた商品の売れ行きはとても好調だ。今回は平子さんがこれまでに手掛けた商品、仕事のやりがい、そして今後の目標等、様々な話を伺った。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    経験を通して見つけた、自分が輝く場
    自分の求める仕事スタイルが実現できる、それが平子さんが同社に入社を決めた理由だ。平子さんが理想とする仕事スタイルは、より短い時間で、より多くの成果を上げる、いわゆる生産性の高い働き方。これまでいくつかの企業において就業を経験してきたが、平子さんが理想とする仕事スタイルを実現できる環境ではなかったという。理想の職場を求めて転職活動に勤しむ最中、出会ったのが同社。面接を担当した役員から聞く同社における仕事スタイル、それは平子さんが求める理想そのものだったという。加えて美容用品という身近な商品を扱う仕事に興味を惹かれたことも入社の要因の一つ。現在では、自分の仕事スタイルを確立し、夢中になって仕事に取り組むことができ、充実感のある日々を送っている平子さん。美容用品に関しても今まで以上にこだわりを持つようになったという。「この会社、そしてこの仕事が最高の場所です」、そう話す平子さんはとてもイキイキとしていた。
  • やりがい
    自らが手掛けた商品が市場へ
    「自分が関わった商品が世の中に出た時に、とてもやりがいを感じる」、そう話す平子さん。一つの商品が誕生するまでには、短くとも半年、商品によっては数年を要することもあるという。世の動向を把握したり、長時間に渡り緻密な戦略を組み立てることでヒット商品が誕生するのだ。平子さんが開発したヒット商品、その名もReOTTO(リオット)。ReOTTOとは、ヘアケアはもちろんボディケアをも賄える商品。ReOTTOの誕生は、これまでヘアケア商品を中心に開発していた同社において革命的であった。開発段階においては技術者との緻密な打ち合わせを重ね、更にはそれを世に広めていくために、商品名やデザイン等細部にまでこだわり抜いたことが功を奏し、お客様の心を捉えて離さない商品となったのだ。事実、注文が殺到したり、ReOTTOについてSNS上での投稿が見られたり、WEBサイトでの口コミが多数書かれているという。自らが手掛けた商品が世に認知され、反響を感じることが平子さんのやりがいなのだ。
  • 夢
    いつまでも愛される商品創り
    平子さんの夢は、長い間愛され続ける商品を創ることだ。この時代、凄まじく速いスピードでお客様のニーズは変化すると同時に、多様性も増している。新しい商品が世に出て話題となるが、また次の新しい商品が出て、時代に合わない商品は淘汰されていく。そんな中で長年に渡って愛され続けている商品もある。自身が開発した「ReOTTO」もそのような商品に育て上げていきたいと平子さんは語る。ReOTTOとは、20代から30代を対象とした商品だが、今の子供たちがその世代となった時にも時代を超えて愛される商品にしていきたいという。そのために、ReOTTOをブランドとして確立させ、日々進化させていくことが平子さんの目標だ。ReOTTOのコンセプトは残しつつ、ラインナップを充実させ、幅広いシチュエーションでReOTTOを使用してもらう。そしてReOTTOをいつでも愛されるブランドとして世の中に確立させていくのだ。
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風通しの良い社内
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平子さんが手掛けたReOTTO
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リニューアルのMOHEAT

ヒットメーカーである平子さんから見たセフティとその考え方

セフテイの良いところを教えてください
風通しの良さが当社の良いところですね。当社には長い歴史と伝統はありますが、今まで大切にしてきたことは残しつつ、新しい提案も受け入れてもらえる会社です。例えば、3年前に商品開発した「MOHEAT」(モヒート)という商品。初めはターゲットが曖昧でした。そこで私が、今まで対象としてこなかった層をターゲットにするということを提案したんです。そして香りも今までのように万人受けする香りだけではなく、その時代に合う、ラグジュアリーなものを選びました。こういった意見を取り入れてもらい、現在のMOHEATが完成したんです。自分の興味があることや頑張ろうとしていることが伝わりやすく、後押しをしてくれる環境が当社にはあります。
平子さんから見た川之上社長はどんな人ですか
川之上社長は、しっかりと社員と向き合ってくださる社長です。人を伸ばすという観点で社員に接していただき、一人ひとりの性格や経歴から、どのように成長支援をしていくか、一人ひとりに合わせて、育成をしてくださっていると感じます。自分自身では気付かなかったことも川之上社長によって発見していただき、更に自分が成長することができるんですよね。また、川之上社長はとてもアグレッシブで、常に高みを目指している方なので自分自身も刺激になります。現状に甘んじないよう、厳しい視点を持ち合わせており、私自身も見習いたいと思っています。川之上社長だからこそ私は今、イキイキと働けているのだと思います。
時代のニーズを掴むために大切なことを教えてください
常に美容に関するアンテナを張り巡らせていることです。時代は刻一刻と変わっていきます。そんな時代の中、商品開発をする上で情報収集は欠かせません。その情報を収集するためには、常々意識をしている必要があります。裏を返すと、意識していなければこの仕事は務まらないということですね。私は仕事、プライベートに関わらず、街の中を歩いている時は必ず、美容用品が購入できるお店に入り視察し、流行っている商品を見つることや、他社製品も調べて実際に購入し、お客様の気持ちになって試して商品開発に生かしています。こういった些細なことから時代の流れを掴むことができ、何年も先の流行を考えた商品を生み出すことができるのだと思います。
■監修企業からのコメント

株式会社セフテイ 代表取締役社長 川之上 学

噴出し左
私自身、美容用品が好きで、これまでに様々な商品を試してきました。それだけに今回のセフテイ様の商品開発の裏側や人気商品のReOTTOのこだわり等のお話はとても興味深く聞かせていただきました。更には、社員の育成や組織に対する川之上社長の強い思いも感じられ、今後の更なる飛躍を私自身、恐縮ながら確信しています。今回はお時間をいただき、ありがとうございました。
■掲載企業コメント

株式会社セフテイ 代表取締役社長 川之上 学

噴出し右
取材を終えた感想
今回取材を通し、当社についてはもちろん自分自身の考えを発信できる、 良い機会となりました。この記事を社員、そしてお客様にも見ていただき、 多くを理解していただけたらと思います。ありがとうございました。
株式会社セフテイ
代表取締役社長 川之上 学
1930年 創立者・岡部健夫が東京銀座にオカベ美容院
      を開業。
1947年 日本初のコールドパーマネントウェーブ剤
      「シャネラート」を開発。
1948年 日本初の液体シャンプー剤「ランリーシャ
      ンプー」を開発。
1950年 日本初の液体ヘアカラー剤「ランリーヘア
      カラー」を開発。
1959年 フランスの美容専門メーカー、パリ・
      ペルマ社と技術提携締結。
1977年 第1回セフテイ全国ワインディングコンテ
      スト開催。
2012年 川之上学 代表取締役社長に就任。
創業年(設立年) 1930年(1957年)
事業内容 毛髪化粧品・美容器具類・化粧品等の製造販売・及び輸出入業務
店舗・事務所・マンション・駐車場の賃貸及び管理
所在地 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町11-8
資本金 2,400万円
従業員数 50名
企業URL http://www.safety-co.jp

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