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トキ・コーポレーション株式会社 代表取締役社長 時枝 直綱

ニッチの中でのグローバル化へ

トキ・コーポレーション株式会社 代表取締役社長 時枝 直綱

更なるグローバル化と情報発信強化
主に照明器具の開発、販売を行うトキ・コーポレーションは、主力製品の多くがバンクーバーオリンピックやラスベガスのカジノホテルなどの大舞台で使用されており、その安全性と光に対するこだわりは世界で高い評価を受けている。
2013年に代表取締役に就任した時枝社長は「自由の最大化」を掲げ、社員一人ひとりが自ら考え強みを発揮できる環境づくりを整えることで、独自の技術力の発展と商品開発力の向上を図ってきた。そんな時枝社長が次に立てる旗印は「更なるグローバル化と情報発信の強化」だ。
世界に向けて挑戦し続ける時枝社長にトキ・コーポレーションの魅力と未来について伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    「自由の最大化」自分を最大限に活かせる環境
    「自由の最大化」これこそ、同社の根底にある価値観である。「私の言うことを聞かないくらいが良いんですよ」とまで話す時枝社長。会社が求めることだけをやるのではなく、自分で考えリスクを取り、いろいろなことに挑戦する人こそ価値のある大きな仕事をできると考え、出来る限り本人の自由に任せている。だからこそ同社には、自然と個性豊かな社員が集まり、それぞれの力を活かして活躍している。
    同社の自由度は驚くべきもので、例えば、技術力は高いが朝が苦手な社員には、フレックスタイム制を採用し、スキルアップのためにセミナーに行きたいという社員のためには月に1万円まで上司の決裁なしで使える「夢予算」という制度を設けている。 「会社が受け入れられることは受け入れ、個々が能力を発揮してくれるのが一番」自由な環境でのびのびと働く社員たちの姿が、時枝社長の言葉を何より体現している。
  • 独自性
    他に類をみない照明器具とそれを支える商品体制
    同社製品の特徴は、装飾照明のパイオニアと呼ばれるきっかけになった「テープライト」や大田区の新製品・新技術コンクールにて優秀賞を獲得した「バーチャルフィラメント」、東京都の発明大賞で東京都知事賞を獲得した「色温度変化アドバンテージ」など、他にはない独自の技術を駆使して作られていることであろう。
    これらの製品開発力をより強固にするため、同社ではその体制作りに余念がない。エンジニアは実に社員全体の1/3に及び、毎年数名の若手エンジニアを迎えている。また、おのおのパソコンには3DCADを搭載。オフィスの中にある試作開発室には、最新の3Dプリンタや各種の工作機械など、思いついたアイディアをすぐに形にできるような環境が整っている。このように「他にはない技術を生み出す」ことに多くの投資を行い、それを極め高いレベルで製品として提供できることが、同社の最大の強みであろう。
  • 展望
    ニッチ市場を開拓し、更なるグローバル化を推し進める
    LEDの急速な普及により、照明業界をとりまく市場環境はめまぐるしく変化している。その中でも、同社がこれまで以上の成長を続けるためには、技術力の更なる向上を図ると同時に、新たなニッチ市場を切り開いていくことが大きな鍵といえる。
    既に多くの製品を納めている国内や米国、欧州だけではなく、市場の成長がめざましいアジアを中心とした発展途上国においても、高級ホテルや商業施設で照明を用いた心地よい空間演出の需要が高まっており、ここでも同社は他社にはない技術で新しい市場の開拓を目指している。しかし発展途上国では、価格競争はもちろん既存市場では考えられない工期の遅延や工事品質にかかわるトラブルなどの問題に直面するリスクも少なくないという。
    そこでアジア営業部のメンバーを中心に、アメリカ、中国の現地法人と連携をとりながら、各国の市場状況を把握し、堅実な受注確保に努めている。
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テープライト
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ラスベガスのカジノ
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展示会の様子

時枝社長にお伺いする、事業・会社運営のポイント

―御社が照明を作る上でこだわっていることを教えてください
1981年に発売したテープライトにはじまり、2001年にグッドデザイン賞を受賞したアドバンテージなど、弊社は白熱ランプを使った数多くの製品を提供してきました。
そのため時代がLED主体に変わっても、白熱ランプの持つ「暖かみのある光」をLED製品で再現し、その良さを次世代に引き継ぎたいという思いを強く持っています。白熱ランプではできていたのに、LEDではできないということも多いのです。私たちが危惧していることは、この先白熱ランプのもつ良さを知らない世代が出てくることです。だからこそLED製品でありながらも、その心地よさを継承している照明器具を開発していくことが当社の使命の一つだと思っています。
―組織を動かす上で大切にされていることを教えてください
組織のフレームを最初に作り込んでそこに人をあてこむのではなく、社員一人一人が最高のパフォーマンスを発揮できるように組織を柔軟に構築したいと考えています。私の理想は、全社員が自分でやりたいこと、やるべきことを見つけて、部署や役職などにとらわれることなく、伸び伸びと仕事ができる組織です。そのため、社員の主体性を重んじ、多様な個性や才能を持つ社員の潜在能力を最大限に発揮してもらうことを主軸に組織運営を行っています。
採用の際にも、自分の強みを活かし活躍いただけるようであれば、日本語が得意ではない外国人の方や募集にない部署を希望されている方も積極的に採用しています。
―これから更に市場を切り開いていく上でポイントを教えてください
もちろんそれぞれの仕事を通じてお客様の信頼を得て、また次の仕事につなげていくというのが基本的な流れなのですが、より弊社の知名度を上げ、トキブランドを知っていただきたいという思いが強くあります。数年前に弊社のイメージをお客様に伺うと「物言わぬ技術集団」という答えが返ってきました。技術にこだわりをもっていることはとても良い事だし、格好はよいのですが、やはり情報を自ら発信していかないと伝わらない「良さ」もあると思うんですよね。そこで、カタログの発刊頻度を増やしたり、ホームページやFACEBOOKなどインターネットを使った発信ツールへの投資を増やしていこうと考えています。

KEYPERSON

トキ・コーポレーション株式会社 代表取締役社長 時枝 直綱

発想が光という輝きに変わる仕事

トキ・コーポレーション株式会社  トキスター事業本部 伊久間 知長

自分の発想を最大限に活かせる仕事 発想を光へ
トキ・コーポレーションが手がけるのは、豊かな空間演出には欠かせない照明器具。選ぶ光の色や明るさ、施工方法などによって空間は大きく変化する。2006年の入社以来、伊久間さんは技術部に所属し、設計者として照明器具の開発に取り組んできた。休日に街へ出かけても照明の光を見かけると思わずチェックしてしまうそうで、本人曰く「職業病ですね。」と笑って話す姿が印象的である。
そんな彼が、今回営業部へ異例の異動が決まった。しかし、たとえ役割が変わっても光への強い思いは変わらない。設計者としての経験を活かし、今度は営業マンとして最適な光をお客様に提供していく考えだ。 今まさに新しい挑戦を目の前にしている伊久間さんに、同社の魅力と挑戦のマインドをお伺いした。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    「まず、やってみる」 自由な挑戦の文化
    「大学のゼミみたいに、すごく自由で、思いつきを形にできる会社だなと思いました。」所属していた大学の研究室に同社の営業マンが訪れたのをきっかけに、インターンシップに申し込んだ。元々夜景を見るのが好きだったという伊久間さんは、自分がその夜景を飾る照明器具を作り出すということに強い興味を持ったという。
    インターンで感じたのは、「まず、やってみる」という自由なチャレンジ文化。新しい実験にわくわくしながら取り組む学生のように、社員全員がとても楽しそうに仕事をする姿を見て、自分もそのように仕事がしたいと惹きこまれた。そして、先輩エンジニアたちの飽くなきこだわり。
    決して多くを語らない彼らの背中から、多くを学びながら、当時まだ新しい光源だったLEDの研究に従事、他社に先駆けて実用化にこぎつけた。同社は、自ら考え新しいことに挑戦したい人にとって、最適な会社と言えるだろう。
  • やりがい
    自分の発想を最大限に生かせる仕事 発想を光へ
    「こうしたら良いのではないか」そんな自分の発想を最大限に活かせる仕事が、同社のエンジニア職だ。心が休まる暖かい光、見る者を魅了する鮮やかな光など、お客様の思い描く光を作り出すために試行錯誤を繰り返す。同社にはそんな自分の発想を遺憾なく発揮できる場面がいくつもある。
    例えは特注案件。カタログには載っていない、そのプロジェクトだけに特化した照明器具を納品するこの仕事は、一人の技術者の裁量に委ねられる部分が大きい。その分納期やコストといった厳しい縛りのある中で、どれだけ求めらている光に近づけられるか、悩みや苦労も多いという。
    ただ、完成した製品が納められた現場を見に行ったとき「自分が関わった仕事はこれなんだと、達成感と感動を味わえる仕事ですね。」と感慨深く語る伊久間さん。自分の発想が光という輝きに変わるこの仕事ならではの感動なのだろう。
  • 夢
    設計者から営業へ 新しいフィールドでの挑戦
    フィールドが大きく変わったことで、設計者と営業マン両方の経験を活かし発揮できる分野を積極的に探している。 他の営業マンとは違った目線でお客様へ新しい営業提案をすることがその一つだ。設計者の経験を活かした+αを盛り込んで提案することで、製品をただ売るだけではなく、お客様に期待以上の価値を感じでいただき、トキスター製品をより大きな市場に向けて広めたていきたいと意気込む。
    また、設計者の視点では、お客様に最も近い立場から、生きた意見を取り入れ、技術開発に貢献したいと考えている。お客様に直接会って話を聞く機会を得たことで、自分のアイディアの妥当性を判断できるようになったという。
    そして今、必要とされる次世代の光源を活用した製品開発に再び挑戦したいと彼は考えている。他社に先駆けてLEDの実用化を進めたあの時のように、新しいチャレンジに思いを馳せる伊久間さん。
    彼が同社の新しい歴史を作る日もそう遠くはないだろう。
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女性エンジニアが試作中
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屋外用グラディ
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表参道ヒルズ

伊久間さんに聞く、トキ・コーポレーションの制度やマッチする人材、未来

―御社ならではの制度を教えてください
弊社にはEGPというおもしろい制度があるんです。これは、エンジニアが個々にプロジェクトを立ち上げて、予算範囲内でやりたいことを自由に進めて良いというものです。製品が形になるまで、その内容の妥当性は問われません。エンジニアになる人は、言われたものをただ形にするだけではなくて、「こういうことがしたい」「こんなものがつくりたい」という内に秘めた強い思いを持っている人が多いと思うのです。この会社なら、その「〜したい!」にいくらでもトライする環境があるんです。こういう思いつきを簡単に形にできる環境があるからこそ、おもしろい商品が生まれやすいのだと思います。
―御社に入社してほしい人材ってどんな人ですか
「これって何だろう?」「どうやったら解決できるんだろう?」といろんなことに疑問を持って自ら進んで勉強できる方。それだけで良いですね。そう思えれば自ら学んで吸収していくことができます。逆にそういった疑問を持たない方は、伸びしろが限られてしまっていると思うんですね。私も新卒で入社しましたが、大学で光のことを専門で学んできたわけでもないのに、いきなり設計者のポジションでゼロからスタートし、入社してから手さぐりで必要なスキルを身につけてきました。自由の最大化を掲げ、各人の自主性を尊重している会社だからこそ、そういう方が弊社では楽しく仕事ができるのではないかなと思います。
―トキ・コーポレーションにはどんな企業であってほしいですか
常にとがっていてほしいです。今までと同じように、新しい技術開発へチャレンジし続ける気持ちをなくさないないでいてほしいです。この業界は、LEDの普及により参入障壁が低くなり、国内外から新興メーカーも多く出てきて、競争が激しくなっているんですよね。この流れは今後も続き、類似製品が溢れ、価格競争が激化するといわれています。
その中で、私たちが生き残っていくためには、「個性のある、ちょっと目の付け所が違う製品」を生み出していくことがとても大切になってくると考えています。これからも「トキ・コーポレーションはやっぱり他とは違うな、おもしろい会社だな」と言っていただける企業であり続けるために、私たちは努力し続けます。
■監修企業からのコメント

トキ・コーポレーション株式会社 代表取締役社長 時枝 直綱

噴出し左
「自由の最大化」の名の通り、社員様の個々の個性や発想、能力をフルに活用できる環境をつくっていらっしゃり、その自由度の高さに驚嘆致しました。
同社の技術が世界的なレジャー施設やオリンピックにも使われており、その技術が築かれてきた背景には、社員様一人ひとりが心から楽しんで仕事をされてきたということがあるのだと強く感じました。
これからも大きく躍進していくイメージを持てた企業でした。
■掲載企業コメント

トキ・コーポレーション株式会社 代表取締役社長 時枝 直綱

噴出し右
取材を終えた感想
「光」というフィールドで挑戦を続ける当社の考え方や技術を、より多くの方にご理解ご納得いただける1つの機会になりましたら、幸いでございます。
「ニッチの中でのグローバル化」をさらに推進していくために、社を上げて取り組んでいきますので、今後ともよろしくお願い致します。
トキ・コーポレーション株式会社
代表取締役社長 時枝 直綱
1971年 現相談役会長が海外の新技術や新素材を紹介
      することを 目的に東京都港区新橋に設立。
1981年 透明ソケットにサブミニチュアランプを配した
      トキスター・テープライトを考案し、日本・
      米国・カナダに特許出願。 7月、トキスター・
      テープライトの製造販売を開始。
1982年 ラスベガスやアトランティック・シティなどの
      Casino &Hotel 用装飾照明に進出。
1985年 通電駆動型形状記憶合金アクチュエータの
     事業化に着手。
2001年 バイオメタル事業部を設置、バイオメタルの
     本格事業化に着手。
2004年 バイオメタルの応用製品で東京発明展
      「特許庁長官奨励賞」を受賞。
2008年 バイオメタル開発に係る技術が、「精密工学会
      技術賞」を受賞。
2010年 冬期オリンピック開会式でキネティック
      トキレッズが採用される。
2013年 東京駅丸の内駅舎でグラディが採用される。
2014年 本社を東京都大田区平和島に移転。
      色温度変化アドバンテージが第39回発明大賞
      において「東京都知事賞」を受賞。
創業年(設立年) 1971年
事業内容 ■装飾照明器具・間接照明器具・LED照明器具
■照明用制御機器・サイン&ディスプレイ
■金属系人工筋肉アクチュエータ「バイオメタル」
■超小型アクチュエータ(駆動装置)
所在地 東京都大田区平和島4-1-23 JSプログレ2F
資本金 4,000万円
企業URL http://www.toki.co.jp/index.php

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