DENTOU TIMES

株式会社太陽 代表取締役 阿部 悠久子

修繕事業を通じて
お客様と人生を共に歩む

株式会社太陽 代表取締役 阿部 悠久子

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1975年、太陽塗装の名で創業した株式会社太陽。マンション新築の最盛期に、敢えて「大規模修繕」に着目し、外壁の塗装、防水処理から事業をスタート。やがて、都内のマンションが一斉に大規模修繕の時期を迎えると、同社は大きく成長。その後も先手のサービス展開が光る。修繕期間中の地震保険や防犯システムなど独自の着眼点でお客様の希望に応えるサービスを提供し、他社とは一線を画す企業として業界の先頭を走る。 今回取材に応じていただいたのは、創業時から同社を支えてきた阿部悠久子社長。女性経営者のほとんどいない業界で、「お客様を笑顔にするには、まずは社員が幸せになることから」という思いで同社を牽引。今回の取材では、業界に先駆けて大規模修繕に取り組んできた社長に、修繕にかける思いを伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    修繕専門だからこそ培われた、住む人の生活を考え抜く社風
    マンションの建設ブームで、修繕は見向きもされなかったという創業期から30年以上にわたり、居住者がいかに工事中、工事後を問わず快適に過ごしてもらうかを絶え間なく考えてきた。居住者が住みながら行う工事だからこそ、居住者ができるだけ普段どおりに暮らすための気配りが何より大切であったそうだ。人身事故は言うまでもなく、居住者に少しでも安心してもらえるよう、職方にあいさつを徹底させるなど、当たり前のことを確実に実行していく体制を整えている。 こうしたきめ細やかな心配りを含め仕事の質を高めてきた結果、「40年間死亡事故ゼロ」という実績が生まれ、居住者を大切にする会社として業界で名を馳せるようになったのだ。
  • 独自性
    日本の職方を育て、増やす取り組み
    同社が現在取り組んでいるのは、職方を育成し、日本の職方だけで工事を行うこと。 業界全体の職方不足の影響で、外国人を採用する建設会社が増えている。しかし、同社が敢えて日本人にこだわるのは、修繕の現場では新築以上に工事の安全性とホスピタリティが要求され、居住者、現場監督、職方の間でこまめにコミュニケーションをとり、意思疎通を図る必要があるためだ。 それゆえ、同社では今、職方を増やすための施策として、多能工育成に力を入れている。防水、塗装、シーリングなど様々な工事が行われる工事現場では、工程が変わるたびに異なる職方が出入りするのが通常だ。そこに、多くの工程を担当できる多能工を投入すれば、少数精鋭で工事を進めることができるのだ。そこで、同社は、塗装、防水、シーリングなど、修繕に必要な技術を身につけてもらい、多能工に育成する仕組みを整えている。居住者が安心して住み続けられる環境づくりのため、ひいては業界全体の発展に寄与することを目指している。
  • 展望
    充実感を持って働ける環境を作り、大規模修繕会社へ成長する
    阿部社長が目指すのは「大規模修繕と言えば太陽」と認知される会社となること。 今や55名の規模にまで成長を遂げた太陽。より多くの居住者に高品質の工事を届けられる「大規模修繕会社」へと成長するにあたって取り組んでいるのは、会社の内部・組織の強化だ。 同社では「太陽にかかわるすべての人達が幸せになるように」という思いのもと、会社が利益を上げるだけではなく、社員をはじめ、取引先に対しても利益を還元していくことを大切にしている。太陽にかかわる皆の生活を豊かにすることで、仕事に対するモチベーションを引き上げる目的だ。取り組みの例として、決算賞与の支給や、スポーツジムの無料利用、結婚、出産などライフステージに応じたお祝い金の支給が挙げられる。 「自分たちが健全であるから、お客様に適正な提案を行うことができる」と阿部社長が言う通り、お客様に対してより高い満足、安心を提供できる会社になるため、そして、「大規模修繕と言えば太陽」と呼ばれる会社になるため、太陽は着実に歩みを進めている。
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社長自ら足場に登り現場をチェック
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小さなミスも起こさない為の安全大会を実施します
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社員旅行は毎年行先を変えて実施中です

お客様に必要とされ続ける会社づくりの秘訣に迫る

―社内で、意識して取り組んでいることは何ですか
あたり前のことですが、品質の高い工事を行うことです。マンションが経年し、劣化が進んでいくにつれ、修繕費用も膨らんでいきます。ですから、居住者の負担を抑えるためにも、10~12年ごとに修繕が必要になる工事ではなく、15年間快適に住み続けられるような質の高い工事が求められます。品質に関しては、塗料メーカーから「太陽さんの施工なら安心して保証書を出せる」という評価をいただけていますし、メーカーから「太陽さんにやってほしい」と仕事を紹介していただくこともあります。嬉しいことですね。メーカーと居住者の双方に喜んでいただくためにも、質の高い工事をすることは必要不可欠です。
―現場とのコミュニケーションにおいて大切にしていることは何ですか
言葉をかけることを大切にしています。私は今でも現場に足を運びますが、ちょうどお昼時であれば社員だけでなく職方みんなも食事に誘い「最近はどう?」「お客様に言われたことはある?」などと聞いたりして、できる限り会話をするようにしています。彼らがいるから工事ができますし、彼らに対する感謝を忘れてはいけないと思っています。この間訪問した現場では、ちょっと前まで、といっても20年くらい前なんですが...、怒られてばかりだった職方さんが、独立して今では社長になったことを知って!あんなに若かった子が成長して、いい仕事をするようになったのを見ることができて本当にうれしかったです。職方さんたちのそうした成長を見ているから、もはや協力会社というより同志という気持ちです。大好きですね、現場。
―お客様と長い付き合いをしていくために大切にしている考え方は何ですか
「お客様と共に歩む」ということです。一度修繕を行ったマンションは、12年後や15年後、再び修繕のタイミングを迎えます。その間、建物内に修繕しなければならない箇所が増え、お客様の費用負担も増大します。施工会社の立場からいえば、工事の難易度が上がり、工数がかさんでしまうため、お客様の予算に合わせることが難しい場合が多くあります。二度目の改修では一度目よりも少ない予算での工事になることが多いのです。他の会社は「その金額ではできない」と降りてしまうこともありますが、当社は、「修繕したところはずっとその建物を見ていきたい」という考えのもと、「今回の予算ならこれができます」、「今回は足場を組むので、足場を組まないと実施できない部分の工事を優先しましょう」など、予算に対して最大限効果を出すことができる提案をしています。

KEYPERSON

株式会社太陽 代表取締役 阿部 悠久子

女性施工管理者のパイオニアとして
活躍の場を広げる

株式会社太陽 工事部 長竹 由紀子

建設会社としては珍しく女性が社長を務める太陽。阿部社長以外にも、女性の活躍が目覚ましい。今回お話を伺った長竹さんもその一人。大学卒業後太陽に入社し、以来10年間、施工管理者として現場の最前線で職方の取りまとめや居住者の方への情報発信など、管理者業務に従事。「男の職場」というイメージが強い建設の現場において、女性ならではのきめ細やかな対応を確立し、同社における女性社員のロールモデルの一つとなっている。今回の取材では、「女性施工管理者のパイオニア」である長竹さんから入社の理由や、仕事内容、将来の目標といった質問から、活躍する女性の条件を明らかにしていく。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    サービス業に似ている、マンションの大規模修繕
    「居住者がいる中で工事をするのは、ある意味サービス業みたい」。これが、長竹さんが太陽の会社説明を聞いた際の率直な感想だった。高校、専門学校と建設業とは無縁の人生を歩んできた長竹さん。サービス業を中心に就職先を探していたが、友人の誘いで参加した説明会で、偶然同社と出会った。そこで、人とコミュニケーションを取ることが好きだった長竹さんは、太陽の仕事にサービス業との共通点を見出したのだった。一般的な新築における施工管理は、現場の監督者として職方を管理し、期限内に建物を完成させるのが仕事だ。一方、大規模修繕は人が住みながらの状態で工事を行うため、居住者の安全や、生活にも気を配る必要がある仕事だ。そのため、コミュニケーションを通じて居住者の不安を解消したり、納得のいく説明をすることが居住者の満足度を大きく左右する。大規模修繕ならではの施工管理の仕事が、長竹さんの心をつかみ、長竹さんを建築業界へと導いたのであった。
  • やりがい
    女性の施工管理者である強みを生かす
    長竹さんの仕事におけるやりがいは、居住者からも職方からも「監督が長竹さんでよかった」と言ってもらえることだ。太陽初の女性施工管理者として、10年のキャリアを積んできた長竹さん。女性の施工管理者だからこそ生み出せるコミュニケーションと細やかな心配りが現場でも評判だ。例えば、居住者に対しての情報発信。ホワイトボードを使った工事進捗報告でも、ただ掲示するだけでなく、居住者の見やすさ、理解しやすさを考え、何色ものペンを使ったり、データや写真を活用するなど、いくつもの工夫がなされている。「書いてるのが楽しいので」と長竹さん自身は謙遜するが、少しでも居住者の皆さんを安心させたいという思いがあるからこそだ。工事中に音が出てしまうのは仕方のないことだが「工事だから音が出てもしょうがない」ではなく、「少しでも居住者に快適に過ごしてもらうためにどうすべきか」を考えることが、長竹さんのやりがいとなっている。
  • 夢
    管理者として、今まで以上にお客様と職方の役に立つ
    お客様から縁談を持ちかけられることがあるほど支持される現在でも、長竹さんはより高いレベルを目指して日々研鑽を続けている。太陽における女性施工管理者のパイオニアとして、長竹さんが活躍を期待される分野は幅広い。施工に関する専門知識を付け、一つ一つの現場で今まで以上にお客様の要望に応えられるようになることはもちろん、自身の10年間の経験を生かし、後輩の女性施工管理者を育成することにも期待されている。「お客様からも職方からも一緒に仕事してよかったなと言ってもらえる施工管理者」を目標に掲げる長竹さん。常に、お客様と同じ目線に立ち、施工管理の中にあるサービス業の要素を大切にしながら、目標に向かって邁進し続ける。
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品質チェックがとても重要です
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Excel、Wordを使った制作物も
仕事です
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修繕時には足場を組みます

女性施工管理者のパイオニアに聞く、活躍の条件

―太陽の良いところは何ですか
アットホームなところですね。最近、社員旅行をやらない会社が多いと聞く中で、現場の管理者にも休みを取らせて全員で旅行に行くというのは、なかなか珍しいと思いますね。部署を見渡してみても、やはり、社員同士の仲の良さが感じられます。特に私がいる工事部は、色々と教えてくださる上司や気にかけてくださる先輩がたくさんいらっしゃるので、この部署で「ほんとに良かったな」と思います。入社してすぐの時も、先輩方が声をかけてくださったおかけで、とても助かりました。社員の面倒見の良さ、仲の良さが、現場でも「明るいね」「元気が良いね」と言ってもらえる要因だと思いますし、お客様に安心感を感じていただけていると思います。
―施工管理の仕事をする上で心がけていることは何ですか
力仕事はできないですが、その分、細かい心配りであったり、コミュニケーションの面で役立てるよう意識しています。例えば対応の速さ。お客様からいただいた質問には、「誰がどう見ても早い」というスピードで返答することを心掛けています。また、とにかく挨拶は明るくするようにしています。職方もお客様と接する時があるんですが、自分たちでなく、「職方の挨拶も気持ちいいですね」と言っていただけるんですね。職方たちは普通にしていると「恐い」という印象を持たれやすいのですが、「あ、怖いと思ってたけど良い人そう」って思っていただけるように、どこの現場に行っても挨拶は重視しています。
―入社する学生に期待することは何ですか
自分と同じように、女性の施工管理者が増えることを期待しています。実際にこの仕事をしてみて、いわゆる「女性ならではの視点」で気づくことがたくさんありますし、活躍の場があると思います。さらに、インターネットで調べるだけではなくて、現場を直接見に行けるような行動力がある人。そして、一緒に仕事をする職方をはじめ、「先輩」という年齢を超えた人たち、社外の人たちに遠慮をせずに、いろいろ聞くことができる人ですね。建設系の学部を出ていることに越したことはないですが、現場と座学は違います。本に載っていることが現場で起こってるわけではないし、一例に過ぎません。だから、文系でも女性でも気兼ねしなくて良いですし、人とのコミュニケーションが好きな、元気で明るい人に来てほしいと思っています。
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■監修企業からのコメント

株式会社太陽 代表取締役 阿部 悠久子

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マンションの大規模修繕を手掛ける株式会社太陽。マンションの新築がひと段落した業界の中で、修繕に特化することで安定した成長を続けている。一般的に下請けが多い建設業の中にあって、太陽は直受けの仕事が9割以上だ。利益率の高い直受けの仕事だからこそ、事業は安定し、太陽で働く人の充実、一緒に働く人の充実を実現でき、女性でも働きやすい環境が整えられていると感じた。
■掲載企業コメント

株式会社太陽 代表取締役 阿部 悠久子

噴出し右
取材を終えた感想
今回、取材ということで、創業時からの事業の展開、そしてこれから当社が目指すところまでお話しさせていただき、しっかりと組織の基盤を作っていくことの重要性を改めて感じました。これからも常に前進、成長することを目指し、社内のしくみを整えてまいります。
株式会社太陽
代表取締役 阿部 悠久子
1975年 6月 株式会社太陽塗装設立。資本金200万円
1978年 4月 埼玉県知事登録を受ける。般53-23130号
1989年 1月 「株式会社太陽」に社名変更。
1993年 8月 東京営業所を開設。
       東京都港区新橋3-7-4赤レンガ通りビル5F
1993年10月 特定建設業の許可を受ける。
       (特-4)第23130号
2000年 2月 阿部悠久子が代表に就任
2002年 5月 ISO9001:2000 JQA-QM8210認許取得。
2007年 3月 現在の特定国土交通省許可。
       (特-18)第15647号
2010年12月 本社新社屋が完成
2011年 1月 東京営業所を移転。
       東京都板橋区板橋1-45-1 落合ビル3F
創業年(設立年) 1947年(1951年)
事業内容 建築物の改修設計及び施工業務
建築物の改修・維持・保全等のコンサルティング業務
建築物の調査・診断業務
中長期修繕計画作成業務
給排水設備改修工事業務
防犯対策工事業務
耐震診断・施工業務
バリアフリー改修工事業務
所在地 埼玉県さいたま市南区辻2-3-5
資本金 10,000万円
企業URL http://www.renewal-taiyo.co.jp/

※このサイトは、取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。 ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性についてイシン(株)は何ら保証しないことをご了承ください。 自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

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