DENTOU TIMES

株式会社インフォマージュ 代表取締役会長 井上信男

情報を正しく残すことで、
過去、現在、未来を繋ぐ架け橋となる

株式会社インフォマージュ 代表取締役会長 井上信男

世の中には情報が溢れている。その情報というものは先人達が歴史の中で残してくれた、知恵と経験の賜だ。だが、現代に当たり前の様にあるその情報も誰かが残していなければ、私達はその存在すら知ることが出来ない。インフォマージュの事業は歴史書や公文書の情報を正しく後世に残すこと。正に過去から現在、そして未来へと歴史を繋いでいくことだ。そのインフォマージュの代表取締役を務めるのが、井上信男氏。同社の前身である高橋写真製作所時代から長年の間、同社に貢献し続け、前会長や社員の信頼を獲得し、平成15年に代表取締役に就任。以降は、事業に心血を注ぎながら、日本イメージ情報業連合会などの会長を勤め上げるなど、業界の発展に尽力し続ける。井上会長のインフォマージュと歩む中での想いをここに残したい。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    歴史を、情報を正しく残すという使命感
    インフォマージュが扱う情報の内容は古文書などの貴重書や、国立公文書館に残す資料、防衛省や宮内庁などにある公文書など非常に重要なものが多い。そして、社員全員が『先人の情報を後世に伝えなければ』という高い使命感を持って仕事に臨んでいる。その高い使命感による仕事振りと高い技術から、皇室からの信頼も厚く、かつて昭和天皇の金婚式の写真撮影を一任された程だ。しかし、同時にかかる責任もまた重大だ。機密情報や古文書などは保存に失敗し破損などして保存不可となった場合、二度と戻ることは無いものだ。人類の長い歴史の中で失われてきた情報、歴史は数知れないだろう。だからこそインフォマージュの社員のベースにあるのは、『歴史的な資産や情報が失われるということは絶対にあってはならない。歴史を残すということは、現代に生きる我々の義務であり、使命である』という熱い想い。歴史や情報という『財産』を守ってきた同社だからこそ生まれる社風がそこにあるのだ。
  • 独自性
    インフォマージュにしかない技術 そこから生まれる信頼
    『当社にしか依頼しないお客様もいらっしゃいますし、技術的に当社しか出来ないことも数多くあります』と井上会長。 情報マネジメント業界において、随一の歴史と技術を誇る同社。情報記録の駆け込み寺のような存在で、『他社で出来なくてもインフォマージュなら』と多数の依頼が舞い込むほど。『書籍を保存したいのだが、開きにくく保存ができない』という依頼には、他社には無い書物を開かずスキャンができる特殊なスキャナで対応する。『状態が悪いが、このままの状態で保存したい』という依頼には、専用の一眼レフのデジタルカメラを用い、かつ社員の丁寧な技術で正確な画像を生成する。『こんなことまで出来るんですか!』と驚かれることも同社では日常茶飯事だ。 だが、それもお客様のお陰なのだと井上会長は言う。『お客様からの相談に応えようと常に、独自に技術開発をしてきました。その結果がお客様からの信頼なのです』お客様の想いに真摯に向かう姿勢と、弛まぬ研鑽が、インフォマージュの技術、信頼、歴史を生んでいるのだ。
  • 展望
    できないことは何もない 情報記録の最後の砦
    『出来ないことは何一つ無いという技術力、対応力を身に付けたいですね』と井上会長。今後は更に情報化も進み、情報量は勿論、情報の形態も多種多様を極めるだろう。それでも全てのお客様の想いを実現するため、あらゆる情報記録の案件に応えることが同社の使命だ。それには、新分野への進出とパートナー企業との連携が必要。今までに無い案件の依頼は徐々に増えており、例えば、早稲田大学から、坪内博士記念演劇博物館に所蔵している般若面を復元して欲しいという依頼を受けた。これに対し、3Dプリンターと同社の技術を駆使し、忠実な再現に成功。今後も立体の資産を残す技術なども進化させ、更なる業域拡大を目論む。 そして、同社は長年付き合ってきた信頼の置けるパートナー企業との連携も更に強化し、より多くの要望を、よりスピード感をもって解決していく所存だ。どんなに難しい案件、数多くの案件が来ても必ず、即時に解決する。 人類の歴史が続く限り、あらゆる歴史と情報を残し続けるためインフォマージュはその歩みを止めることは無い。
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その確かな技術で歴史を残す
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多くの案件を行うの設備も万全
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立体のデジタル撮影技術も有す

長年の歴史と最新の技術の融合、若手とベテランの融合が
新しいインフォマージュへの扉を開く

-社名がインフォマージュとなって10年目を迎えての想いをお聞かせください
今後も何事にも恐れないで挑戦することを忘れずに仕事をしていきたいですね。今、世の中の情報は目まぐるしく変わっています。今日の情報が明日にはもうタイムリーでなかったり、消されてしまったりして情報のライフサイクルは非常に短くなっています。また、フロッピーディスク、CD、USBメモリなど情報記録媒体も非常に速く変化しています。この変化に対応するには新しいことへの挑戦の手を緩めてはなりません。当社もIT情報の記録、3Dでの記録、復元など、今まで歩む中で文書情報以外にも様々な挑戦を行い今日に至ります。情報を残すという本質的な部分はいつの時代になっても変わらないので、常に革新を忘れず、技術も時代時代に適合させ、新しく生まれくる残すべき情報もより多く残していきたいですね。
―同社の技術の伝承において力を入れていることを教えてください
若手とベテランの協力体制と、育成ですね。今後に備え営業は若手を中心に任せています。今はIT化や技術の進歩が目覚ましいので最新技術や情報に対しては若い人の方が精通している場合があるからです。しかし、アナログな技術や一部の人間しか持っていない高い技術などが必要な案件もあります。だからこそ若手とベテランが互いの長所を生かし合い相乗効果を生む必要があります。他にも、デジタル撮影の技法や、文書を縮小して撮影、複写するマイクロ撮影などの高等な撮影の技術や知識を伝承する必要もあります。この技術が失われると、世界から無くなってしまう情報が出てくるからです。ベテランと一緒に作業させながら、若手には撮影の技法や、当社の技術の知識を教えています。最終的には、どんな仕事にも対応が出来る社員を育成したいですね。
―若い世代への想いをお聞かせください
若い世代は今後の当社の生命線ですね。今の若い人達は、基本的に私達の若い頃よりも優秀ですよ。吸収速度や行動も速いです。私たちの頃は提案書なんて1か月に1つか2つくらいでしたが、今は1週間に1つくらいの勢いですし、質も非常に高いです。これからは情報の速さが重要になってくるので、この若い世代のスピード感にビジネスを合わせる必要があります。当社も丁度若手の採用に力を入れ、若いパワーを取り入れており、次のステージへの準備をしています。我々長年勤めている社員達は、若い世代が最大限実力を発揮してもらうために、知識の伝達、育成をする責務があります。今後は若い世代のパワーを中心にして、そこに既存社員の技術・知見、そしてインフォマージュの長年の歴史を融合させながら、100年企業へ向けて走り続けます。

KEYPERSON

株式会社インフォマージュ 代表取締役会長 井上信男

私達にしか残せない 歴史がある

株式会社インフォマージュ 生産統括部生産部 羽生田智貴

羽生田さんは入社2年目の社員。第一印象は物腰が柔らかで、非常に優しい方だった。しかし、その柔らかそうな印象とは裏腹に、胸の内には『当社が歴史を残さねば』という仕事に対する確固たる信念がある。現在は生産部の中にある第一制作グループに所属し、書類の電子化して画像にする『ドキュメントスキャン』に従事している。また、社内のシステム構築まで手掛け、社内業務の効率化にも貢献する。羽生田さんは情報、歴史を後世に残すというインフォマージュの仕事に対して日々使命感と誇りが高まっている。インフォマージュにしか出来ない価値をどんどんお客様に提供し、今まで以上に様々な領域の技術を身に付け、インフォマージュの進化に尽力したいと語る羽生田さんの目は静かに燃えていた。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    伝統とそれに甘んじない進化への意欲
    羽生田さんがこの業界に興味を持ったのは大学時代の経験が背景にある。羽生田さんは、大学時代から文書保存などの効率化や、情報を引き出す際の利便性の追求に興味を持ち、画像処理や保存についての研究をしていた。そして、大学で学んだ知識や経験を仕事で生かしたいと考え、文書情報マネジメントの道を探す。そんな中で何故インフォマージュを選んだのか。それは同社の飽くなき向上心にあると言う。 インフォマージュは今年で創業から92年を迎え、顧客からの信頼も厚い。しかし同社は、それに甘んじることなく、常に時代の先端の技術の取り入れを意識し、業域を拡大してきた。マイクロ撮影などの画像処理だけでなく、IT化も積極的に進める。入社して2年目になった今も、羽生田さんは入社当時感じた感情は変わっていないという。『3Dプリンターなど最新の技術の向上も積極的に進めたりと、積極的な進化と時代に合わせる姿勢への印象は今も変わっていません。私も進化に対して貪欲でありたいです』と羽生田さんは熱く語る。
  • やりがい
    自分の提案で社に貢献できる喜び
    若手として、社に新しいものを生み、貢献をしたいと考えを巡らす羽生田さん。羽生田さんは自分から業務効率化などの提案をし、受け入れられた時に非常にやりがいを感じる。一例として、中綴じ書籍の電子化がある。中綴じとは開いた状態の紙を重ね、中央に沿ってホッチキスなどで留めるものだ。これを電子化する場合、ホッチキスを外さず一ページずつ電子化していた。しかし、羽生田さんは『もっと効率化して、社の負担を減らしたい』と模索をした。そこで、ホッチキスを外して紙を開いた状態で先に保存し、後から真ん中で分割し、自動的にページ順に並び替えるというシステムの開発を提案。例えば、従来ならば16枚スキャンする必要があるもの場合、羽生田さんのシステムなら、8枚のスキャンで済むので効率は倍になり、人為的な工程が減るためミスが減る。この提案は会社から認められ、社員からも感謝の声が上がっている。『自分の提案が受け入れられて、社員の負担が減ることが非常に嬉しいですね』羽生田さんはインフォマージュのために、日々進み続ける。
  • 夢
    より技術を磨き、より多くの業務をこなし、より高みへ
    羽生田さんの夢は2つ。1つ目は、情報マネジメントのプロとなること。長年蓄積してきた同社のノウハウを自分のものにし、今以上に多岐にわたる業務にも携わりたいという。『マイクロフィルムの作成やマイクロ撮影、デジタル撮影などの技術も磨き、より高みを目指します』と羽生田さんは意気込む。 2つ目は、今までに無いソリューションの開発だ。『ただ納品するだけでなく、納品後のお客様へのソリューションも提案したいですね』と羽生田さん。例えば、同社が顧客に納品した後、顧客先でも状況によっては情報を再度調整する作業や、それに伴うシステムの導入の必要性が出てくる。納品後、顧客自身で問題を解決できるようにする提案を行うことで、顧客の仕事を効率化したいと羽生田さんは考えているのだ。『納品後のソリューションまで提案出来れば、お客様は当社に頼らなくても仕事が出来ますし、この提案によって一層お客様の信頼を得られると考えています』自身を高みに、そしてお客様にとっての最高とは何かを常に考えながら、羽生田さんは明日への一歩を踏み出す。
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企業の報告書や計算書も扱う
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情報の検索システムも構築
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勉強会も開き、日々研鑽

歴史を重んじながらも、時代に柔軟に対応したい

-仕事をする上で心掛けていることは何ですか
日々の業務の記録をしっかりと残すことですね。今は一緒に働く派遣社員の管理・マネジメントもやらせていただいています。通常業務もある中で、派遣社員の状況も把握しなければならないので、必ず各自の業務実績や仕事の進捗をしっかりと記録に残すようにしています。記録を残すことで、次回以降の仕事のコミュニケーションも円滑になりますし、派遣社員一人ひとりの強みや弱みを知ることが出来ます。『ここの記録速度を上げよう』『この業務に無駄があるから省いていこう』など記録をもとにしてアドバイスをすれば、お互い納得の行く仕事の進め方が出来ますし、各自の個性を生かせるので、効率化も進みます。これからも記録を大事にしながら、より管理能力を洗練させて成長していきたいですね。
―羽生田さんが感じるインフォマージュの社風を教えてください
風通しが非常に良いと感じています。年上年下の垣根も無いですし、日々の業務で分からないことがあっても直ぐに先輩に聞ける雰囲気があります。それが意思疎通の速さに繋がり、お客様への素早い対応へと直結していると思いますね。この雰囲気があるのは、社内勉強会による情報共有や知識を共有や、また業務外でも、年末に社員全員でダーツ大会などのイベントのお陰だと思いますね。現在社員は100名ほどいるのですが、普段なかなか関わらない部の方ともコミュニケーションが取れますから。こういった機会を会社が作ってくれるので、風通しが良くなり、非常に円滑なコミュニケーションができていると感じますね。
―インフォマージュをどのような会社にしたいですか
よりIT化、効率化を進めていき、どんなお客様からの依頼が来ても、今まで以上にスピード感をもって対応できる会社にしたいですね。当社の業界の企業はあまり多いとは言えません。ですが、だからこそ当社は今まで以上に無駄を省き、技術に磨きをかけ、どんな要望にも直ぐにお応えできる企業でありたいのです。そのために生産部として業務の中でシステムやツールを作成して業務効率を上げていますが、いずれは社内全体の業務に関わるようなシステム開発を行いたいです。社全体の工数の削減や、効率化をより図って一つでも多くの案件を請け負い、ひとりでも多くのお客様のニーズを満たしたいのです。歴史ある当社だからこそ、スピード感をもって、業界の先陣を走り続けることができる会社にしたいです。
■監修企業からのコメント

株式会社インフォマージュ 代表取締役会長 井上信男

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私自身、大学時代に西洋史を学んでいたので、卒業論文を書く時には当時の資料や古い文献は何度も活用しました。中には本当にボロボロの物もあり、このままではこの文献は無くなってしまうのではないかと考えたこともあります。それだけに今回インフォマージュ様の歴史や事業に掛ける想いをお聞きして、非常に社会貢献性の高い事業をされていらっしゃると感じましたし、高い使命感のもと事業をしていらっしゃると感じました。先人達が残してくれた知識、当時の人々の息使いを後世残すため、これからもインフォマージュ様には走り続けて欲しいです。
■掲載企業コメント

株式会社インフォマージュ 代表取締役会長 井上信男

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取材を終えた感想
当社の様な業域の企業は数少ないと思いますが、それゆえに私どもが無くなっては、残されるべき情報、歴史が消えてしまいます。歴史、情報とはその時代の人達が生きた証。それを後世に残すという使命の下、当社は発展を続けます。
株式会社インフォマージュ
代表取締役会長 井上信男
1923年 創業、東京本郷に創業者高橋哲二郎の個人経営で開業
1945年 戦後、内務省写真部廃止により、
     設備一切の払い下げを受け神田水道橋にて業務再開
1947年 株式会社へ改組、社名を『株式会社高橋写真製作所』に変更
1957年 日本原子力研究所のマイクロ写真関係ほか
     写真全般の請負製作を受注同研究所東海研究所内に
    「東海出張所」を設置し作業開始、現在に至る
1965年 社名を『株式会社高橋写真』に変更
1985年 社名を『高橋情報システム株式会社』に変更
1994年 本社および営業部を東京都目黒区中目黒に移転
1995年 マイクロフィルムスキャナー設備導入、
     デジタル変換の受託サービス開始
2003年 資本金を2593万2千円に増資。井上信男 代表取締役就任
2004年 茨城マイクロレコーディング株式会社と合併。「東海ラボ」設立
2005年 社名を『株式会社インフォマージュ』に変更。
    「高円寺ラボ」を「MGセンター」へ、
    「東海ラボ」を「東海センター」へ改称
2008年 本社・MGセンター・DMSセンターを東京都中央区勝どきに移転統合
創業年(設立年) 1923年(1947年)
事業内容 企業情報、公文書などの管理及び電子化作業、マイクロフィルム関連業務、BPO作業など
所在地 東京都中央区勝どき2-18-1 黎明スカイレジテル 3F
資本金 2593万円
従業員数 約100名
企業URL http://www.infomage.jp/

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