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株式会社島田商店 代表取締役社長 嶋田淳

未来を切り開く挑戦 新しい島田商店へ―

株式会社島田商店 代表取締役社長 嶋田淳

1928年に皮革用塗装の事業からスタートし、1943年に和物原料により、だるま製造分野に進出した島田商店。 その後、世の中の環境に関する問題が膨れ上がる中、1984年から現在の主力事業である水質に関する環境事業へ 展開し、塩素などの殺菌消毒するための薬品をお客様に提供している。 そして、2015年から新たに代表取締役社長へ就任した嶋田淳社長は、10年以上も前から島田商店へ入社し、 現場での4年間の下積み経験を経て、社内のあらゆる改革を推し進めてきた。また、今まで取り組んできた水質に 関する事業に加えて、空気関連環境事業を新たに立ち上げて急成長させた。 嶋田社長は、島田商店の強みや弱み、今後の課題について客観的に分析しつつ、これからつくっていく新しい島田商店の未来について、強い希望と熱い情熱を持っている。そんな嶋田社長に、島田商店の根幹をなす大切な価値観や、 事業の独自性、今後の展望などを伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    「勤勉実直」島田商店の根幹をなす創業以来の精神
    「一言で言うと、『勤勉実直』であるということですね」 社風を尋ねられた嶋田社長は、こう即答した。 島田商店では、「我々の給料はお客様から貰っている」という考え方が浸透しており、 お客様に対して手を抜いたりは決してしない。お客様から、「こういうことはできないの?」と、例え無理難題を言われたとしても、それをどうにか実現できないかと知恵を絞って努力する。この勤勉実直の精神は、二度の大きな戦争の混乱の中で、生き残るために全員で団結し、真面目に実直に仕事をこなしてきた創業期から引き継がれている、島田商店の根幹となるものである。そして、嶋田社長は、より頑張っている人が、もっと評価される仕組みをつくりたいと語る。全員を画一的に評価するのではなく、個人の努力や成果をきちんと見極め、頑張っている人がきちんと評価される環境づくりが、島田商店の根幹をなす「勤勉実直」の精神をこれからも大切に守っていくためにも重要だ。島田商店の精神は、新しい風を取り入れながら、これからも息づいていくだろう。
  • 独自性
    「"ウォンツ"をサービスに」 現場重視の細やかなサービス
    島田商店は「安心と安全と快適」という提供価値にこだわるが故に、単に薬品を納品するという域を超えた、細部まで突き詰めたサービスを展開している点に大きな特徴がある。島田商店では、現場をとにかく重視し、こういう色の容器が欲しい、こんな取っ手を付けてほしいなど、お客様の"ウォンツ"を見つけだし、サービスに反映させる。そして、この細やかなサービスを支える運送体制と立地も、同社の大きな独自性だ。現場を大切にする島田商店は、お客様に薬品を引き渡す運送業務も重視しており、内製化している。これにより、接客サービス向上のほか、自前の小型タンクローリーや人力搬送などを使い分け、あらゆる現場に商品を届けることができる。また、規制が厳しい都内において、扱いを間違えると危険な当薬品を扱えるのは、昔からこの土地で事業を展開してきた島田商店だからこそであり、都内で環境に悩みを抱える多くのお客様へ迅速に対応することができる。 このような独自性から、きめ細やかなサービスを提供することができ、「島田商店がなくなっては困る」と、多くのお客様が口を揃えるのだ。
  • 展望
    「新しい島田商店へ」次世代人材がつくる未来
    「社員がもっともっと、楽しく働いている会社にしていきたいですね」 島田商店の未来像について、熱く語る嶋田社長。その眼差しが見つめるのは、 社員から意欲的なアイデアが飛び交っている未来の光景だ。現在、事業の柱をつくっているのは嶋田社長であるが、今後はその役割を社員にも任せていきたいと考えている。本人が本気でやりたいと思うのなら、事業内容は何であって構わない。「自分のアイデアに500万円出してください!3年で絶対にものにしてみせます!」と名乗りをあげる人材を、嶋田社長は待ち望んでいる。「社員の引き抜きが止まらない会社であってほしいですね」という冗談も飛び出すほど、嶋田社長の社員に対する期待は高い。 事業展開上も空気関連事業が大幅な成長をみせており、引き続いての急成長が見込まれている島田商店。無限に広がる島田商店の可能性が、これからどのような形で開花していくのか。 嶋田社長を中心とした新・島田商店の動向からは目が離せない―
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まもなく創業90年を迎える
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数々の薬品を扱っている島田商店
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会議も活発に行われている

嶋田社長に伺った急成長の要因と、未来への取組み

-島田商店が急成長している要因を教えてください
1つ目は、私が数年前に始めた、尿素を利用した空気関連事業ですね。近年、大気汚染防止法の強化により、光化学スモッグや酸性雨の原因となる窒素酸化物に対する規制が厳しくなり、それを中和する尿素の需要が高まりました。東日本大震災をきっかけに急増した自家発電施設にも、この尿素が使われるので、その需要が爆発的に伸びました。 2つ目は、応用化学に着手したことです。単に殺菌をするだけなら、安くて済む基礎化学で十分です。ただ、例えばプールを殺菌する場合に、「塩素の臭いが嫌だ」とか、殺菌するという価値以上のものをお客様が求めるようになりました。そこで、多少価格は高くとも、塩素の臭いを出さないように殺菌が可能な技術を、応用化学によってご提供することで、その付加価値を買っていただけるようになりましたね。
―未来に向けた組織づくりへの取組みを教えてください
4年前から社員には毎年、年度ごとに「島田商店をこう変えていきましょう」という具体的なビジョンやミッションを与えて、それに基づいて色々な改革を実施してきました。その活動の中で弱いところも色々と見えてきましたが、これから若手へどんどん代替わりもしていきますので、これから会社がどう良くなっていくのか、私は非常に楽しみにしています。現在は、半年前から、若手から経験豊富な人材まで各部門のリーダーを集めたリーダー会議を実施して、島田商店をもっと良くするためにはどうしたらよいのか、議論をしています。これが結構、良い意見が飛び交うんです。これが次の世代を担う人材を育成するということにもつながっていくと思いますので、これからも力を入れて実施していきたいと考えています。
―新しく始める地域貢献・社会貢献活動について教えてください
世代環境サロン2030という計画を現在進めているところです。 この計画は、今後急成長していくであろう空気関連事業に関する新しい工場と最新の設備を設けて、 色々な方に利用していただけるサロン新設プランです。「研究と体験と革新」をコンセプトに、企業や研究者の方にお越しいただき、新しい取組みをしていただいたり、子供が科学の実験を体験することを通じて、科学に慣れ親しんでいただく場にしたいと考えております。この名前の由来は、今の小学1年生の世代が成人する2030年には、当事業の科学実験を通じ、環境に強い関心を持った方が増えて、世の中の環境が良くなっているような、そんな事業にしたいという想いがもとになっています。このような地域貢献や社会貢献を意識した活動も、今後は積極的に展開していければと考えています。

KEYPERSON

株式会社島田商店 代表取締役社長 嶋田淳

積み重ねた挑戦

株式会社島田商店 営業部 中村太輔

お客様のもとへ硫酸という毒劇物を届ける― 一歩間違えれば大惨事にもなりかねない、責任重大な仕事だ。 中村さんは現在、社内における唯一の担当者として、日々現場と向き合っている。 実は、島田商店が硫酸を扱い始めたのはここ5,6年のことであり、その受注から、在庫管理、配送まで 一貫した体制を社で築き上げたのが、中村さんである。 入社当時こそ、社では最年少であり、薬品に関する知識や経験もなかったが、チャレンジできる機会があれば、 自ら積極的に手を挙げて経験を積み、ステップアップしてきた。 島田商店に入社して12年が経ち、社の中心である中堅社員となった中村さんが次に目指すのは、 島田商店のNo2の座だ。12年間、あらゆる挑戦を重ね、駆け抜けてきた中村さんに、島田商店の魅力や今後の 未来について伺った。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    「新しい分野への挑戦」チャレンジを後押ししてくれる環境
    「全く新しい分野に挑戦してみたい」 そんな中村さんの想いに応えるかのように現れたのが、島田商店だった。 元々は車が好きで、車関係の業界に進もうと考えていた中村さんは、ガソリンスタンドで働きながら、専門学校で勉強に励んでいた。しかし、その最中で「本当に自分がやりたいことはこの業界にあるのだろうか」という疑問が、頭をかすめるようになった。そんな矢先、働いていたガソリンスダンドが廃業になった。中村さんは、これを良いきっかけに、新しい分野で挑戦して勝負してみたいと気持ちを固め、島田商店が "塩素"という、当時の中村さんにとっては未知のものを扱っていることを知り、入社を決めた。入社後は、色々なチャンスに進んで手を挙げ、嶋田社長も「お前がやりたいならやれよ」と後押しをしてくれた。今や、中堅社員となった中村さん。島田商店が新しく始めた硫酸の販売体制の確立など、数々の挑戦をしてきたが、今度は後輩の育成にも力を入れていきたいと意気込みを語る。 島田商店における中村さんの挑戦は、これからも続く―
  • やりがい
    「島田商店さんなら安心ですね」細やかなサービスと提案
    中村さんが扱う硫酸は、菌を消毒し、安心・安全・快適に過ごせる場所をつくるために使用する、とても重要な消耗品だ。季節や現場によって求められる量やタイミングも千差万別で、細やかなサービスや提案ができるかどうかが腕の見せ所だ。 現場を訪れた際は、お客様と趣味の話や世間話からコミュニケーションが始まる。 何気ない話から徐々にお客様と打ち解けて、「pHが下がらない」「水の汚れが気になる」など、お客様がぼろっとこぼしてくれた悩みに対して「こうすると解決できますよ」と専門家としてのアドバイスをすることができる。加えて、枯渇しない発注タイミングなど、お客様のことをよく理解した上での提案をすれば、自然とお客様は信頼してくれる。そんな中村さんのもとには、「島田商店さんなら安心です」とお客様からの喜びの声が届く。「1日が過ぎるのが早いです。それだけやりがいがあって、充実しているのかな」そう語る中村さんの笑顔からは、日々お客様に貢献する仕事の充実ぶりが、そこはかとなく伝わってくる―
  • 夢
    「追いかける大先輩の背中」 今度は自分が後輩の支えになる
    「会社をまとめる立場として、会社のNo2にはなっていたいですね」 自分の未来像を、堂々と語る中村さん。上に立つ人間が、自社のある部分についてはわからないということでは話にならないと、機会があれば色々な仕事に手を挙げ、オールマイティに仕事をするように心がけてきた。 そんな中村さんには、目指したい明確な理想像がある。15歳から80歳まで島田商店に勤め上げた大先輩の姿だ。そんな大先輩から、中村さんはとてもかわいがってもらっていたという。小さなことでも、その大先輩に相談すれば、「それは俺に任せろ」と言ってくれる器量の大きな人だった。自分がミスをして怒られた後は、飲みに連れて行って慰めてくれたりと、アフターケアも欠かさなかった。そんな大先輩のもとで、中村さんはとても安心して、前向きな気持ちで頑張ることができたという。「だからこそ、自分も、そんな存在になりたいと思っています」中村さんは、これから入社してくる若い人材にとって、必ずや頼りがいのある、大きな存在になってくれるだろう。
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当社の商品は私達の身近にある
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お客様のもとへ商品を届ける
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薬品を扱う責任重大な仕事だ

中村さんに伺った会社のこと、ご自身のこと、若手へのメッセージ

-急成長し、人も増えていく島田商店について、どうお感じですか
もともと私が入社した時は10人くらいの会社だったんですけれども、その頃と比べると、 ここ5,6年で大規模な工場も建ち、社員数も3倍近くになりました。ただ、仕事量も増えているので、 もっと多くの仲間が欲しいですね。 人数が増えてくると、それぞれで役割分担をして、協力しながら仕事を進めることが多くなりますが、 だからこそ、それをまとめるリーダー陣の働きが重要になってきますね。 各部署のリーダー陣が集まって、会社をさらに進化させるためにリーダー会議なども実施していますし、 皆で利益を出して、皆で良くなれるよう、全員で協力してやっていきたいですね。
―社で初めて取り扱う硫酸の担当に立候補した理由と感想をお願いします
もともと、タンクローリーに乗ってみたいという気持ちがありましたし、社の中で自立・独立したいと考えていましたので、島田商店が新しく硫酸を扱い始めることになったと聞いて、誰も扱ったことはありませんでしたが、「やります!」と手を挙げました。この仕事を任されてからは、せっかくやるなら、「自分にやり方も任せてほしい」と言い切って、受注から在庫管理、配送のやり方まで、自分で考えてつくりあげてきました。 当然すごく大変な時期もありましたが、とてもやりがいのある時間を過ごすことができました。 こういったチャンスを「やってみろ」と任せていただけたことは、とても感謝しています。
―これから入社してくる若手人材に、アドバイスやメッセージをお願いします
上述のように、自ら手を挙げて新しい挑戦をすることで、とても充実した時間を過ごすことができました。 皆さんにも同じように、あれもこれも、めげずにチャレンジをして、自分の活躍の場を探してもらいたいですね。 ダメならダメで、今度は別のことを試してみればいいわけですし。 そういう皆さんのチャレンジが、島田商店の大きな成長につながると思います。 また、危険な薬品を扱うので、「これはどうなっているんですか?」と自分から聞きにきてくれる姿勢も 大切ですね。僕も、僕が今まで12年間で築いてきたものをしっかりと教えていきたいと思っていますし、 他の人からも良いところをどんどん盗んで、成長していってもらいたいと思います。
■監修企業からのコメント

株式会社島田商店 代表取締役社長 嶋田淳

噴出し左
今回の取材を通じて感じたことは、島田商店様がとても前向きに、力強く、 新しい未来をつくっていこうという熱意を持たれているということでした。 新規事業や地域・社会貢献活動はもちろんのこと、リーダー会議の実施や評価制度の見直しなど、島田商店様は、果敢に新しい取組みをされています。 これからどのような進化を遂げるのか、とてもワクワクする気持ちになりました。
■掲載企業コメント

株式会社島田商店 代表取締役社長 嶋田淳

噴出し右
取材を終えた感想
改めて歴史について考える機会になりました。歴史は現在の積み重ね。 未来に残せる会社でいらるように常にアンテナを張っていきます!
株式会社島田商店
代表取締役社長 嶋田淳
1928年 嶋田 藤一、島田商店を設立 皮革用塗装販売開始
1943年 和物原料販売開始、だるま製造分野に進出
1947年 有限会社に組織変更
1958年 本社社屋竣工
1967年 組織変更し、株式会社島田商店とする
1983年 関連子会社 有限会社島田商店設立
1984年 環境事業工場を設立 本格的に環境関連事業に参入
1985年 タンクローリー車による配送開始
2002年 酸類の製造分野に本格進出
2005年 生活環境事業部発足 有機化学分野に進出
2005年 東墨田環境事業工場拡大 新工場竣工
2010年 第二環境事業工場取得
2010年 尿素事業開始 大気汚染防止用とし、新規事業展開開始
2012年 嶋田 喜行、内閣府より旭日双光章を受章
創業年(設立年) 1928年(1967年)
事業内容 工業薬品製造・販売
一般・特殊塗料販売
和物関連原料販売
所在地 東京都墨田区東向島2-40-3
資本金 1,000万円
従業員数 35名
企業URL http://www.shimada-shoten.co.jp/

※このサイトは、取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。 ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性についてイシン(株)は何ら保証しないことをご了承ください。 自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

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