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株式会社流機エンジニアリング 代表取締役社長 西村 司

従業員の幸せ=顧客の 幸せである会社を
目指して

株式会社流機エンジニアリング 代表取締役社長 西村司

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同社はこれまで空気・水・油・温度・ガス・臭い・粉といった様々な分野にわたって「最適環境の創造」を行ってきた企業である。例えば、空気中の塵を集める集塵装置や、航空・宇宙、原子力、バイオなど様々な分野における耐環境試験装置、粉粒体を殺菌できる粉体殺菌装置などの開発を行ない環境整備に携わってきた。その同社は今までに挑戦した事の無いものであっても、顧客からの要望であれば「なんとかする力」を信念に置き、挑戦を繰り返す事で顧客のニーズに応えてきた。モノづくりのプロフェッショナル集団としてイノベーションを繰り返した結果、その活躍の場をいくつもの分野へと展開し、いくつもの特許を取得してきたのである。そんなプロフェッショナル集団がどのように生まれてきたのか、西村代表取締役社長に迫っていく。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    もの申せる雰囲気が、素晴らしい製品へ繋がる
    同社では世間一般的な会社とは異なり、社員が西村社長に対しても、臆する事無く積極的に自分の意見を述べる。「私と社員とで激論を交わすこともありますね」と西村社長自身、笑いながら話す様子が印象的であった。実はこの自由に自分の意見を主張する文化は会社として意図的に創り出してきたもの。「社員には仕事を通じて、達成感を得てもらいたい。指示を受ける仕事だけでは、感覚を味わう事はなかなか出来ない」と西村社長はその背景を語る。自由に意見を述べられる雰囲気があるからこそ、各社員が積極的にアイデアを出すことができ、また、そのアイデアをメンバー同士で議論し合うことで、製品づくりに生かされるのだ。 現場から挙がった一つひとつのアイデアにより、同社は世の中にない製品を次々と生み出し、今までになんと70以上もの特許を取得してきた。そして現在では元々の事業である建設分野や航空・宇宙分野だけでなく、粉・流体分野、原子力分野へと活躍の幅を更に広げている。それも自由に意見を言える雰囲気があるからこそ。その雰囲気が同社の力の根源に違いない。
  • 独自性
    顧客に寄り添った問題解決、それを支える技術への自信
    同社の独自性、それはメーカーでありながら、自社製品を販売するだけでなく、製品を自社で保有し、期間レンタルを行っていることだ。同社では主力製品である大型集塵機を300台以上、送風機を650台以上、全商品を合計すると4000以上にも及ぶ製品を自社で保有している。一般的なメーカーは開発した製品の販売のみしか行わないが、同社では業界に先駆けて機材の期間レンタルを行っている。競合他社が販売のみしか行わないのには理由がある。それは、在庫を抱えるリスクと、日々進化するモノづくりの業界において保有している製品が技術的に劣化してしまうことである。そんなリスクがあるのにも関わらず、同社が期間レンタルというサービスを可能にしている背景には「限定的にのみ活用する顧客の負担を減らしたい」という顧客に寄り添ったサービスを展開する同社としての考え方と、保有している製品を自らの手で改良し続ける事が出来る確かな技術を持ち合わせているからである。今後もその技術を生かし、顧客に寄り添った問題解決を行っていく。
  • 展望
    着実にバトンを繋ぎ、歴史を紡ぐ
    「倍々ゲームで会社を大きくして行きたいとは全く思っていない。毎年、少しずつでも着実に成長していける地力のある会社を作る」それが西村社長の目標だ。無理な拡大を図ると必ずどこかに歪みが生まれ、会社の歯車が狂ってしまう。今まで40年以上続いてきた同社をより良いカタチにして次世代へとバトンを繋いでいく為にも西村社長は特に二つの考えを大切にしている。一つは”働く従業員が幸せである事”。もう一つは”行う事業が私利私欲でなく、世の中の為になる事”だ。この二つがしっかりと体現出来る会社でないと絶対に存続はしないと考えているという。西村社長は同社で働く社員に対して「仕事を通じて自己実現をしてもらいたい。自分が幸福になる為にもまずは顧客や会社を幸福にして欲しいと思っている。そんな会社であり、事業であれば必ず世の中の為になり、最終的にはちゃんと利益も出る」と西村社長はそう考えている。
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トンネル環境を浄化する集塵機
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同社はTV番組でも特集
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社員旅行の金沢へ向かう車内

流機エンジニアリングを次のステージへ

-現在までの御社におけるイノベーションを教えて下さい
主力商品である大型集塵機や送風機に活用しているフィルタ応用技術を駆使して、環境分野に力を入れた事ですね。詳しくお話すると工場排水や水中に含まれる細菌を除去する技術や、一時期ニュースでもよく取り上げられていたPM2・5の様な有害物質に対しても安定対策できる唯一の工業用集塵装置などを開発してきたことです。これを成し得たのは、フィルタを活用して非常に高い精度でろ過を行う技術を持っていたからです。おかげさまで今では取引の無かった食品業界や温泉業界に至るまでお付き合いをさせていただける様になりました。昨今、環境問題への取り組みというのは非常に注目度が高く、重要なものになっています。人々の健康を守っていく気概を持ち、より会社として環境面に対して出来る領域を今後も増やしていきたいと考えています。
―西村社長の人として大切にしている考え方を教えて下さい
個人としての考えは昔から「明日のことより、今を大切に」という気概で生きてきました。人は人生の長さなんて決められない。しかし、太さならば決められる。近年、本当に大事に思っていた友人2人を失いました。それからは、更に今出来ることを強く思うようになりました。人生の中でやりたいことや、成さねばならないことは多くありますが、出来ることや出来る時期には限りがあります。その為に公私の予定を明確に表した"20年カレンダー"や事業計画を作成しています。思いついたことでもタスクとして表しておくことで、「今のままでは出来なくなるぞ」と気付きが得られるようになりました。そして、自分にもいつ何があるか分からないので、気が早すぎるとは言われますが、私がいなくても大丈夫な強い会社を創っています。しかし、今はとにかく目の前のことを一所懸命に勤しんでいる毎日です。仕事・家庭・遊びの全てにおいて充実しております。
―社員の皆様へメッセージをお願いします
僕としては会社を自分のやりたい様にしたいとは全く思わないので、社員の皆にはもっともっと積極的にチャンスを掴みにきてもらいたいですね。正直な話、準備さえ整えば社長というポジションも譲って良いとさえ思っています。実際の話、具体的に今から5年後には後継者プロジェクトを発足させて、会社を引き継いでいく為の準備を整えていこうかと考えています。その為にも今の若い社員の皆が仕事にやりがいを持って自分で考えて、どんどん会社を良い方向へと変えてもらいたいと思います。そんな中から是非「自分はこの流機エンジニアリングの社長をやりたい」という人間がたくさん出て、積極的に社長の椅子を含め、様々なポジションを取りに来てもらいたいです。期待しています。

KEYPERSON

株式会社流機エンジニアリング 代表取締役社長 西村 司

自分にしか作れない モノづくりをする為に

株式会社流機エンジニアリング 技術部設計グループ 秋山裕輔

「モノづくりに対して、もっと深く関わりたい」という想いから中途で入社した秋山さん。 入社して配属されたのは流機エンジニアリングの柱である集塵機や送風機の設計を行っている技術部設計グループだ。集塵機とはトンネル工事や工場の作業中に出る空気中に漂う細かいほこりを集めて取り除く装置の事である。同社は現在様々な分野に活躍のフィールドを広げているが、全ての技術力の根幹となっているのは同部署である。その証拠としてその技術力の高さが評価され、テレビ番組にも特集されるなど、さらに注目を集めている。そんな同社の将来を担う次世代のエース候補である秋山さんに、モノづくりに対する想いから将来の夢までお話をお伺いした。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    モノづくりに没頭する為に
    「設計の部分から、モノづくりの深い部分まで携われる仕事がしたい」と同社に入社した秋山さん。元々は大学を卒業して4年間、プレス機の金型の設計を行っていた。プレス機の金型の様な大量生産を必要とするものは、生産拠点を日本から人件費の安い海外へ移している傾向があった。そこで秋山さんは将来を考え、新たなチャレンジをする事を決めた。実際に転職活動を始め、モノづくりに関わる会社を受けていると、なんと13社も内定を獲得した。だが、そんな引く手数多だった秋山さんが同社への入社を決意した理由は2つある。一つは自社工場を保有しており、設計に深く携わる事が出来る環境だと感じたから。もう一つは、現場のアイデアが積極的に実際の製品へと反映される文化があるということを知ったからだ。同社の仕事は実際に製品設計のアイデア出しの部分から、顧客の手に渡るところまで関わる仕事が出来る。これはまさに秋山さんが次のステージとして求めていた環境だった。
  • やりがい
    ものを生み出す面白さ
    今の仕事の一番のやりがいは入社の動機でもある「設計に深く携われること」だと秋山さんは語る。同社の集塵機や送風機のような製品は基本的な作りが同じであっても、顧客の求める要望によって大きさやデザインが全く異なる。その為、オーダーメイドで製品を設計する事も少なくない。実際に一つの案件を納めるにあたり、営業担当と設計部の先輩社員を交えて、顧客の要望を実現する為に何度も打合せを行いながら詳細の設計を詰めていき、半年から1年以上の期間をかけて製品をカタチにしていく。実に簡単な仕事ではないが、自分が一から設計した製品が実際にカタチとなり、それがお客様の手元に渡り、稼働している場面を見た時の感動はモノづくりの人間としては何事にも変えられないものだという。同社の製品設計に関わり始めてまだ長くはないが、同社で一流のモノづくりのプロフェッショナルを目指して秋山さんは本日もその技術を磨き続けている。
  • 夢
    自分にしか出せない価値を
    「モノづくりに関わる部分で、新しい製品を作り、自分にしか出せない価値を提供したい」と秋山さんは語る。秋山さんが同社に入社し、製品設計に関わり始めてから間もなく一年が経過する。ここまでの経験を通じて、全く未知の分野であったが少しずつ同社の製品設計のやり方や技術に関して、理解する事が出来てきたという。この理解をより深め、生かしていき、今までにない新しい価値を流機エンジニアリングに提供したいという。これまでも同社は元々持っているフィルタ技術を生かして積極的に環境分野等の他分野へと展開してきた。これからはこの様な前例のない挑戦を秋山さん自身が作り出し、「この案件は秋山さんでなければ出来ない」という様な確固たるポジションを確立したいと言う。その為にも「2年目はまず今行っている製品作りの生産性を上げながら設計技術の基盤をしっかりと磨き、3年目以降にそれまで培った技術を生かし自社にない新しい製品を必ず生み出していく」と明確に未来を見据えている。
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高いシェアを誇る集塵機
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大切にしている安全指針
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オンもオフも和気あいあい

自分達が今後の流機エンジニアリングを作っていく

-職場はどんな雰囲気ですか
非常に社員同士の仲が良く、和気あいあいとしているのが特徴だと思います。単純に年齢層が若い人が多いというところもありますし、公私共にお付き合いさせて頂いています。休日には仲の良いメンバーでフットサルを行ったり、ゴルフをしたり、朝まで飲みに行ったりもします。そんな仕事以外の場でも、結局仕事の話が多く出てはきますが、自分も含め、そんな社員同士で仕事はもちろん何でも話せるこの会社が本当に好きなんだと思います。それに入社してからずっと感じているんですが、非常に親切で優しい人が多いです。そういった雰囲気は西村社長のおかげでもあると思っています。社長も近い距離で接してくれますし、前に飲みに連れて行ってもらった時も、その場にいた社員全員のフルネームをしっかり覚えられていたことがとても印象的でした。
―仕事をする上でのこだわりを教えて下さい
それこそ少し前に会社の朝礼で会長からもお話があったんですが、その際に「無責任なアイデア」という言葉を使われていたんです。我々の様な技術的な仕事をしているとどうしても固定観念に捕われがちになってしまうんです。そうなると新しいアイデアが出にくくなってしまうんです。どんな時でも顧客からくる突拍子もない要望、つまり「無責任なアイデア」に応えていく事で、固定観念にとらわれず常に新しいチャレンジをしていきたいと思っています。当社ではそれがカタチになり今までに様々な製品が生み出されたましたし、技術的には難しい要望であったとしても、少しでも想像が出来れば実現出来る可能性はあると私は思います。それこそ我々が会社として大切にしている、「なんとかする力」を磨いていきたいと思います。
―会社がより発展していく為に重要な事は何ですか
私たち若い世代が、「自分たちが会社を創っていくんだ」という意識を更に持ち、それを同世代で積極的に共有する必要があると思います。現在、当社は私と同年代の社員が多く、今後は会社の中心になっていく年代です。そんな私たちが新たな価値を作っていく為に、お互いのアイデアを持ち寄って議論をしたり、会社の未来について語り合ったりする様なコミュニケーションを取る機会を今まで以上に増やしたいです。私自身は中途で入り、まだまだ当社で働いている時間は他の社員より短いですが、自分が会社を面白くしたいという想いは誰にも負けていないと考えています。若い世代がお互いの想いをもっと共有すれば、切磋琢磨するきっかけにもなると思います。自分達の世代が会社を牽引するんだという意識を共有、醸成して、会社の成長に貢献したいです。
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■監修企業からのコメント

株式会社流機エンジニアリング 代表取締役社長 西村 司

噴出し左
取材を通して、西村社長の社員の皆様への愛を非常に感じました。社員をとても大切にし、尊重する会社だからこそ、これだけ自発的にものづくりに対するアイデアが出てくる風土が出来上がっています。また、秋山さんの様な次世代を担う若手がどんどん育っている同社の今後の活躍がとても楽しみです。
■掲載企業コメント

株式会社流機エンジニアリング 代表取締役社長 西村 司

噴出し右
取材を終えた感想
取材をお受けして、当社を振り返る良いチャンスをいただけました。 私自身も頭が整理される場となりました。良い機会をありがとうございました。 この取材記事の内容を是非、社員にもしっかりと読んでもらいたいと思います(笑) これ、絶対書いておいてね!
株式会社流機エンジニアリング
代表取締役社長 西村 司
1977年 資本金1000万円にて設立
1982年 建設事業登録、東京都知事許可(機械器具設置工事業)を取得
1988年 東京本社、芝2丁目より芝5丁目に移転
1990年 西村 章 代表取締役社長就任
1997年 創立20周年記念式典
1998年 つくばリースセンター開設
2003年 本社、芝5丁目より三田3丁目に移転
2007年 創立30周年記念式典
2011年 中期経営計画プロジェクト発足
2014年 西村 司 代表取締役社長 就任
創業年(設立年) 1977年
事業内容 1.流体機器装置、圧力流量制御装置の設計・開発
2.同機械装置類の据付・整備・保守業務
3.宇宙関連地上試験設備の設計・開発
4.原子力関連設備(除染・減容分野)の設計・開発
5.産業機械の商品企画・開発・販売
6.換気システムコンサルタント業務
7.建設機器の企画・開発
8.建設機器のリース・販売
所在地 東京都港区三田3-4-2 いちご聖坂ビル
資本金 4000万円
従業員数 101名
企業URL http://www.ryuki.com/

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