DENTOU TIMES

株式会社共益商会 代表取締役社長 赤染 清康

コツコツと努力を続け 変化・進化を続ける

株式会社共益商会  代表取締役社長 赤染清康

今では「もったいない」という言葉が世界的に流行するほど資源という問題は、地球が直面する最も大きな課題の一つともなっている。だがこの問題も声高に叫ばれるようになったのはここ15年。また、我が国においてリサイクルやリユースが本格的になり始めたのもここ15年である。その中で半世紀以上も前からリサイクル業に携わってきた企業がある。それが株式会社共益商会だ。1937年からこの古紙回収の分野に携わってきた実績は並外れたものではない。また時代の変化に合わせて総合リサイクル業へと事業を拡大し、今後は海外への展開も意気込むなど今なお進化し続ける企業である。創業78年に及ぶ歴史の中で、今に留まることなく常に時代に合わせて変化し続ける。このダイナミックさが共益商会の魅力の一つである。今回は株式会社共益商会、赤染清康社長にその魅力を伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    『労をいとわず努力を継続』を重んじる
    時代に合わせて変化をしてきた共益商会。その共益商会を支えてきたのは「労をいとわずコツコツと努力を継続」する社員。そしてそれが共益商会の社風でもある。共益商会には2つの特徴がある。一つは20年もの間、年功序列を一切取り入れていないことだ。「人物を正当に評価するには年功序列は不必要だと思う」と語る赤染社長。年齢ではなく仕事へ取り組む姿勢を大切にしているのだ。事実、赤染氏が社長になって以降の共益商会の歴代の管理職には共益商会が大切にする「労をいとわずコツコツと努力を継続」する姿勢を評価されて抜擢された人間が揃う。もう一つの特徴は異業種の人間を積極的に迎え入れていることだ。業界の常識に囚われない柔軟な発想で社内に新しい風を送り込めるような人材を求めている。このように年齢や業種、業界に囚われず、「労をいとわずコツコツと努力を継続」することを軸として会社作りを行ってきた。それが共益商会である。
  • 独自性
    変化・進化し続ける
    常に顧客のニーズや時代の変化に合わせて変化・進化をし続けてきた姿に共益商会の独自性がある。 例えば、共益商会の創業からの事業である古紙回収では、業界ならではの問題と向き合い解決をしてきた。実は古紙回収という業界には、発生する古紙の量が時期に応じて大幅に増減するという特徴がある。これは各一般家庭や法人の使用量が時期により大きく増減するため。一方で古紙の納入先は毎年安定した一定量を求める。そこに業界ならではの需要と供給のギャップが存在していた。そこに着目し、行政回収や民間回収など、多様なルートで回収し常に安定供給できる在庫量を確保することで、他社に先駆けてこのニーズに応えて現在の顧客の基盤を作ってきた。また、近年では雑誌や新聞の発行部数の低下により古紙の発生量が減少し続ける中でアルミ缶やスチール缶、古着など総合的なリサイクルに対応できるようにと新たな挑戦に取り組み、結果も出始めている。「今」に留まることなく、業界ならではの問題や時代の環境に合わせて、常に変化・進化をし続けていくのが共益商会である。
  • 展望
    いざ、海外へ
    今や総合リサイクル企業として多岐にわたる商品を取り扱うようにまで成長した共益商会。その共益商会が新たな需要を求め着目したのは海を越え、海外だ。共益商会独自の人脈や様々なネットワークを通じて海外への展開も視野に入れつつある。現状に甘んじる事無く、更なる発展のためのグローバル企業への進化への挑戦。ここに、まさに共益商会の業界の常識に囚われない姿勢が現れている。また営業所が大森と横浜という、港の近くにある地理的な優位性を活かし、今後共益商会は海外に対してより一層に注力し多くの商品を送り込んでいく予定だ。国内から海外へと事業を拡大していく共益商会のダイナミックな動き、挑戦にはますます目が離せない。
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褒章の記
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褒賞状
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綜合リサイクル業者に向けて

綜合リサイクル業者に向けて

―創業者はどんな方だったのですか
とても先見の明のある人でした。
初代が創業した当時は、日中戦争が勃発した年なので武器や工場を大量に作らなければいけない時代でした。そのような時代ですから、資源を大切にするという観点を持っている人々はほとんどいなかったと思います。ですがその時代の中、初代は他の人とは違う観点を持っていました。「紙は木から生み出されている。その木は、天然の資源である。天然の資源であるからには限りがある。だからこのままの勢いで資源を使い続ければ日本はごみで埋もれるし、いつかは資源が枯渇してしまう」そう思い至った初代はこのままではいけないと、先々の時代を考えた時に危機感を抱き、古紙回収事業を始めたそうです。今となっては資源を大切にすること、リサイクルという概念は当たり前のことではありますけれども、時代の先を見据えていたのが初代でしたね。
―社長就任当時のエピソードをお聞かせください
私が就任したのはちょうど20年前でバブル崩壊直後でした。なので大変な時からの始まりでした。 当時重くのしかかったのが先代の投資。保有していた土地の資産価値が5分の1以下になってしまいましたね。ですから当時は、証券会社の人間が毎日会社に来ますし、金融機関からも貸し渋りを受けていましたし、本当に大変でした。また業界ルールとしてメーカーに納入する時は手形決済、古紙の買い取りを行う時は現金でして運転資金がないとどうにもならないのです。4期連続赤字決済ともなり本当に苦労をしました。ですが投資に泣かされた一方で、初代が坪1円の時に買った横浜の土地が思いもよらず高騰して、およそ100万倍にまでになったんです。それで資金を得て、会社を軌道に乗せることができましたね。投資に泣かされ、投資に支えられ今があります。懐かしいですね。
―近年力を入れていることを教えて下さい
今、弊社では、第二創業期と位置づけて総合リサイクル業への挑戦と新規営業に注力をしています。
今まではお持込いただいていた古紙などが減りつつあるため、営業の獲得の強化に努めています。営業が新規回収先を開拓し、自社便で回収することにより、数量の落ち込みをカバーしたい。また地域住民の皆様や地元企業の方々との協力関係を強化したいと考えております。かなり地道な活動で泥臭いこともしていますけれども着実に成果が出始めていますね。第二創業期と言いますととても華やかなように感じますが、今後も泥臭く営業活動を続けて、他社に先駆けていきたいです。

KEYPERSON

株式会社共益商会 代表取締役社長 赤染 清康

変化・進化を体感

株式会社共益商会  大森営業所主任 西田貴明

今回お話を伺ったのは、将来の営業所所長候補として期待を一身に受ける共益商会のホープである西田さん。 中途で株式会社共益商会に入社した西田さんは、元々古紙回収業者とは無縁の職歴。だが赤染社長と出会い、赤染社長のビジョンに惹かれ、共感し入社。入社後は回収車のドライバー兼営業所所長のサポート役として任を任されている。大森営業所の担当する回収先を回り、リサイクル品の回収を行う現場の状況を把握し、所長からの指示を現場に伝えていく。まさに所長と現場社員の橋渡し役として社内外にて活躍している。今回は西田さんに共益商会で働く中で感じるやりがいや日々意識していること、そして今後の夢等を伺った。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    赤染社長のビジョンに惹かれて
    西田さんが入社を決意した1番の理由には赤染社長のビジョンがある。古紙回収業のみを行ってきたが、今後総合リサイクル業へ、そして海外へと向かっていく赤染社長の夢に心惹かれたのだ。『赤染社長の話を聞く中で共益商会にものすごく伸びしろを感じましたし、それが実現できると思いました』と当時を懐かしそうに語る西田さん。また中途入社であったこともあり『かつて様々な会社に勤めた経験もありますけど、会社の発展を明確にイメージできたのは初めてでした』と当時、今までにない感動を覚えたそうだ。当時、赤染社長から聞いたビジョンは今まさに実現しつつある。総合リサイクルへの事業拡大を成し遂げ多岐にわたる商品を扱い、海外の市場も視野に入れ、実際に中古衣料で海外に販路を設けるなど、ビジョンに向け躍進を続ける共益商会。赤染社長のビジョンは次々と形となり、西田さんもまた、その感動を覚えた光景を一つひとつ実現していっているのである。
  • やりがい
    共益商会だからこそ、生まれる感謝の言葉を力にして
    『お客さんに驚いてもらえるんです。「こんなものでもリサイクル回収できるの」って』と西田さんが語るように、お客様から驚きや感動をもらえる瞬間にやりがいを感じる。近年、総合リサイクル企業への挑戦を続けている共益商会。共益商会であるからこそ、アルミ缶やスチール缶、古着など他社では回収できないものでも回収することができる。そして、その豊富なバリエーションがお客様からの満足にも繋がっている。回収物はお客さんにとってはただのゴミ。だが共益商会であれば回収してもらえると、訪問した各家庭からとても喜んでもらえるそうだ。『以前勤めていた職場ではこれは何に繋がっているのだろうと自問した時もありました』と語る西田さん。しかし今はお客様から直接の感謝の言葉が西野さんを日々鼓舞する。『直接、言っていただけるんです。「回収してくださってありがとうございます」って』と訪問時の様子を話す際の西野さんの笑顔は満面である。お客様からいただく感謝の言葉を力に今日も西田さんは業務に励む。
  • 夢
    居心地の良い会社づくり、そのための自分磨き
    『赤染社長と一緒にビジョンを実現していくことはもちろんですけど、それに加えて共益商会をどこよりも居心地の良い会社にしていきたいですね、他の会社の人から見ても良いと思われる会社の雰囲気をつくっていきたいです』と夢を語る西田さん。そのためには、単に雰囲気の良い会社、ではなく人間関係はもちろんのこと、業務に対する取り組みの姿勢を含めてあらゆる面で、より一層に良いものにしていかなければいけない。そこで西田さんは、会社のより良い雰囲気づくりのために時には厳しいことも、敢えてきちんと話すようにと自身の言行を日々意識している。当初は人を強く注意することが苦手であった西田さんも、『ここ1年でなかなか言うようになったね』と周囲の仲間からも言われるようになるなど、今では堂々たる頼れる存在。『自分はまだまだですし、これからも自分を磨いて精進していきます』と語る西田さん。今後もより良い会社づくりに向け、西田さんは成長を続ける。
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古紙の圧縮梱包機
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古紙投入口
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作業風景

変化・進化をし続ける共益商会での役割

―西田さんが大切にしていきたい、共益商会らしさを教えてください
ビジョンを強く持って、変化・進化を続けていく姿勢ですね。
今、会社はとても勢いがあります。ここ数年で業績も上がっていますし、順調な成長を遂げていると自分自身肌身で感じます。その要因というところでは、やはりビジョンがしっかりしていること、そしてそれに向けて変化・進化をしているところだと思います。ビジョンというところでは私自身の当社に入社した理由でもありますけども、赤染社長が先を見せてくださり、私達現場にはっきりと道筋を伝えてくださるので、常にビジョンを意識して達成のイメージを持って働くことができます。また、変化・進化というところでは総合リサイクルへの挑戦しかり中古衣料の輸出しかり挑戦し続けていますし、会社に躍動感を感じます。とにかく変化のスピードが早いんですよ。こうだと方針が決まれば即行動です。実際、私自身も入社してから会社の変化に合わせて様々な業務に取り組みました。今後もビジョンをしっかり持って、この勢いをずっと感じていたいですね。
―西田さんが今、意識して取り組んでいることを教えてください
今は会社のパイプ役として、社の一致団結した動きを支えられるようにすることを意識していますね。 その背景なのですが、当社として古紙以外の回収を始めたこともあって業績が伸びている今、営業所の数も増えていければと思います。そこで営業所の数が増えた時にでも一致団結して強固な共益商会であるために既存の営業所同士、営業所内の団結がとても重要だと感じています。今、私は大森営業所内の所長と他のドライバーの間に入って所長と現場の人たちのコミュニケーションが円滑に進めるようにとサポートに努めるようにしています。報告、連絡、相談を徹底して、現場の意見を私がしっかりと吸い上げ、上に伝えて、またそれに応えるかたちで降りてきた指示を私が現場に伝え一緒に実現をする役回りだと認識しておりますので、責任を持って取り組んで行きたいと考えております。現場を回る人間と社内で業務にあたる人間の隔たりを限りなくゼロに近づけようと意識しています。そうすることで社内が一致団結して会社が更に上のステージにいければと取り組んでいます。
―より一層の会社の成長に向けて、今後、西田さんの取り組みたいことを教えてください
個人的にやりたいと思っていることはヤードを増やすことですね。
ヤードという言葉はなかなか聞き慣れない言葉だと思いますけど、要は回収したものを保管して加工する場所のことです。ですからリサイクル業を行うためには必須の作業所なのです。また今、当社として取り扱える物の量を増やしたいので、このヤードの量がポイントになってきます。ですが、品目が増えたことで場所を取られてしまい作業スペースの確保が難しくなっております。また品目によっては圧縮すると元の体積の何十分の一ほどの量しかならないため出荷ができません。そういったことから今後の会社の更なる業績のアップに向けて効率良く作業をしていくためにも取扱い品目別の専用ヤードをつくっていきたいです。もっともっと会社を大きくしていきたいですね。
■監修企業からのコメント

株式会社共益商会 代表取締役社長 赤染 清康

噴出し左
78年に渡る古紙回収業の歴史、そして近年では古紙以外も回収を始め総合リサイクル企業を目指し挑戦を続ける株式会社共益商会。赤染社長と西田様のお話をお伺いする中で、労をいとわずコツコツと努力を継続する姿勢、そして変化・進化していくことを止めない同社の勢いを感じました。今後より一層の活躍と成長を強く感じさせるまさに伝統と挑戦の革新企業です。
■掲載企業コメント

株式会社共益商会 代表取締役社長 赤染 清康

噴出し右
取材を終えた感想
アイアールマーズ様の話をお伺いし、弊社が正に必要とする私を含めた役員・管理職の意識改革、従業員教育の大切さ。さらに新人獲得とその教育等、真の未来を思考する企業への道筋を思い描けました。
株式会社共益商会
代表取締役社長 赤染 清康
昭和12年06月 創業者 赤染房太郎が、
       合資会社共益商会を東京都品川区鈴ヶ森町で創業
昭和13年04月 品川区南大井1-18-3にて営業を開始
昭和23年04月 大森営業所開設
昭和26年11月 株式会社共益商会に改組
昭和33年06月 横浜営業所開設
平成03年10月 二代目会長赤染次郎 東京都知事賞を受賞
平成05年04月 二代目会長赤染次郎 藍綬褒章を受章
平成07年04月 赤染清康が社長に就任
平成09年09月 本社を現在地に移転
平成19年10月 創業70周年記念式典開催
平成19年11月 赤染清康 社団法人東京工業連合会会長賞を受賞
平成21年11月 静岡県沼津市の有限会社丸栄をグループ企業化
平成25年03月 赤染清康 大井産業協会産業労働局長役員感謝状受賞
平成27年05月 東京都製紙原料協同組合 赤染清康社長、理事長に就任
創業年(設立年) 1937年
事業内容 製紙原料直納問屋
所在地 東京都品川区南大井6-8-11
資本金 5000万円
従業員数 46名
企業URL http://www.kyoeki-s.co.jp/index.html

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