DENTOU TIMES

日之丸塗料株式会社 代表取締役 黒田 俊幸

『新取の精神』
分からないことに楽しんで挑戦しよう

日之丸塗料株式会社 代表取締役社長 黒田俊幸

江戸時代、ロンドンやパリといった巨大な都市よりも多くの人口を抱え、世界一の巨大都市として栄えた江戸。
その中心地である日本橋で長い歴史を積み重ねた企業が日之丸塗料である。
1932年に創業した日之丸塗料は1945年に日本橋に社を移し、以来、日本塗料商業組合や東京塗料商業協同組合の 理事を歴任するなど塗料販売業界の雄として業界を牽引している老舗企業だ。
その成長の秘訣は「現場密着」。
創業以来、大切にしてきた「現場密着」のお客様との関わり方は他社との差別化の難しい業態において、
お客様からの信頼を勝ち取る要因となっている。
一方で80年を越える歴史でありながら、若手からの議論を歓迎し、 「前例のないものに取り組め、世界で初めてのものに取り組め」と語る黒田社長。
その姿からは、決して今に留まるのではなく若手・ベテラン社員が一体となって
前へ前へと進もうとする力強さが伝わってきた。
今回は、その日之丸塗料の神髄を黒田社長に聞いた。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
  • 社風
    「議論を厭わない」「コミュニケーションを大切にする」
    「議論を厭わない」
    社風を語るに際して黒田社長から真っ先に出たのはその言葉であった。黒田社長自身が日々意識していることに「コミュニケーション」がある。お客様と信頼関係を築き、より良い提案を行っていくためにも、お客様の行っていることをコミュニケーションを通じて理解することが何より大切。
    変にお互いを気遣うのではなく突っ込んだ意見を交換できるのは土台に強固な信頼関係があるからこそ。意見を活発に交換し、コミュニケーションを大事にすることこそが、仕事の基本であると黒田社長は考える。その背景には若手社員の教育を大事にしている考え方がある。若手社員が自らの考え、意見を発信し自身のアイデアを活かして仕事ができるように、1人の人間として成長していき活躍できるようにという想いから、議論やコミュニケーションの重要さを熱く語る黒田社長は真剣そのものだった。そして若手の成長を時には温かく見守り、時には叱咤激励する姿もまた日之丸塗料らしさである。
  • 独自性
    塗装のプロとして、お客様に徹底的に寄り添って完成を後押しする
    「プロとしてお客様に寄り添う」
    「商品を販売する」だけの商社に留まるのではなく、お客様が塗料を発注する際に描いた時のイメージを具現化できるように、塗装現場に足を運び、様々なアドバイスや情報提供を行っているのが日之丸塗料の大きな特徴。売るだけでは終わらないお客様に密着したサポートを行う姿勢が評価され、お客様の事業拡大の際に「日之丸さんも一緒に来て塗料の面倒も見てくれないか」という言葉をかけられるのが日之丸塗料の日常である。
    また、そのようなお客様への接し方が信頼関係に繋がり、仕事上の付き合いで終わるのではなくプライベートでゴルフに誘われるなど、お客様と人間対人間のお付き合いに繋がっている。 お客様の真意を察し、本当に求めているものができあがるように提案を行っていく、現場を知り尽くしお客様の顔を見ながらとことん向き合って仕事を行う、それが日之丸塗料ならではの独自性である。
  • 展望
    自分のアイデアを活かして会社を引っ張ってもらいたい
    塗料販売業界において、日本塗料商業組合や東京塗料商業協同組合の理事を歴任するなど業界の「雄」でもある日之丸塗料。
    「何もしなけりゃ縮小するよ」と言った言葉が表すように現状に留まることなく、日々会社として成長を考えている。厳しい時代をどう生き残っていくか、どうお客様に価値を生み出していくか、すべては「社員力」にかかっていると黒田社長は言う。若手社員に対しては「10年後にはどんどんアイデアを出して、会社を引っ張っていけるような人材になってほしい」と期待をかけている。
    自身のアイデアを活かして、日之丸塗料を、そして塗料販売業界を引っ張っていきたい学生には、やりがいのある挑戦の場に違いない。
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社内ゴルフ大会「黒田杯」
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80周年記念式典
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瀬戸大橋にも使用されている

80年を越える歴史で培った「自らアイデアを出していく人材を温かく育てる社風」
「新取の精神」を持つ人材として成長してもらいたい

―社長が日々意識されていること・大切にしていることを教えて下さい
やはりコミュニケーション力、自分の考えをいかに伝えるかということです。
普段でも相手に伝わっているかを意識して接するようにしています。仕事上でコミュニケーションをないがしろにすると、現場での問題に発展するなど最悪のケースが想定されるので、いかにお客様を理解できるか、というのは凄く大事なことです。
私自身はエンジニア出身でして、コミュニケーションが得意ではなかったので、当社に入った時は自分のコミュニケーション力にへこたれた時もありました。そういった背景もありますので、常に全社員にも問いかけながら、理解するようにつとめ、お客様との双方向のキャッチボールを心がけていますね。これが一番大事なんだなと。勘違いの怖さはもの凄くありますし、理解できたようでできていないということもありますしね。
終わりが無いですけど、コミュニケーション力は自分自身も含めて常に鍛えていますね。
―新人には例えば10年後どんな人材になっていて欲しいですか
10年後にはどんどんアイデアを出して、会社を引っ張っていけるような人材になって欲しい。
自分なりのアイデアを常に出せるのが望ましいかなと思います。
分からないからといって、上から言われるままにやっていたら育たないですし、自分で考えるクセをつけていくのが大事。結果的に30代半ばぐらいに、自分でアイデアが出せるかは、それまでの育ち方が大事ですので成長を支援したいと思います。
だからこそ若手には、まずは現場を学んでもらって、将来的には自分でこうやりたいと言えるようにと常に問いかけるように心掛けていますね。その基盤としてあるのが先代社長を含め、80年以上の歴史の中で脈々と受け継がれる、後輩達に教えていく風土です。
そして将来的には自らアイデアを出して会社を引っ張っていく幹部になってもらいたいです。
―最後に若い方、学生に伝えたいことは何かありますか
一言で言えば、新取の精神ですね。
全然知らないこと、分からないことを「これは面白いぞ」と感じてもらって、新しいことへのチャレンジを積極的にやって欲しいです。分かっているものだけではなく、初めて向かったものに対して興味を持てるかどうか、そこにチャレンジできるかということが大事であると思います。前例のないものに取り組むとか、世界で初めてのものに取り組むとか、どんどん、あれもこれもとアイデアを出しながらやっていってもらいたいですね。
弊社としましても新しいことを面白いなと思える人が現場向きなのじゃないかなと思いますので、日々常に新しいことを考えていけるような人材が欲しいなと思いますね。

KEYPERSON

日之丸塗料株式会社 代表取締役 黒田 俊幸

後輩達を育ててバトンを繋げて行く
それが日之丸塗料らしさ

日之丸塗料株式会社 管理部本部 林正善

「先輩がうまくやってくれているので人脈を引き継げますし、変わらず親切に接してくれる」
「人と人との繋がりが継承できている」
「後輩達を育ててバトンを繋げて行こうと言う意識が日之丸塗料らしさ」
インタービューを通じて終始、日之丸塗料の人や社風の良さ、お客様を大事にする姿勢を語られていたのは、 日之丸塗料の管理部で経理、人事に携わる林さん。
80年を越える歴史を持つ日之丸塗料において、働くやりがい、醍醐味、また日之丸塗料ならではの社風は何なのか、 ご自身も新卒採用で入社された経緯を持つ林さんだからこそ感じる日之丸イズムを聞いた。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
  • 入社理由
    入社理由は「気づかい」入社されてからも感じた「人」の良さ
    林さんの入社理由はずばり、「人」。
    「売上などの実際の数字を見てどうかというよりは会社そのものを見て結局「人」だったのかなって思いましたね」と当時を思い出し入社理由を語っていた。
    会社説明会での社員の気づかいに会社の良さを感じ入社、その会社説明会で接してくれた社員が実は今の林さんの奥様であるという運命的な出会いも・・・。その「人」の良さは入社されてからも感じている。「社内のどなたの会話を聞いても上の人だからとあまり気を回しすぎずにできる雰囲気がありました」「肩の力を抜いて話せる雰囲気がありましたね。風通しの良さを感じました」と語る。
    また若手の子が成長できるようにと周囲の先輩が様々なアドバイスをして引っ張っていく社風も魅力的なところ。「人」の良さを就活の軸にしている学生には必見の会社です。
  • やりがい
    「これ俺がやったんだよ」「お客様との仕事を越えた関係性」
    日之丸塗料が関係する塗料は実は私達の身近なところで活用されている。
    例えばバスや自動車といった私達が日常よく見るものはもちろんのこと、実は瀬戸大橋、そしてディズニーランドのモノレールにも使われている。だからこそ担当者が関わったものが完成した時には、「これ俺がやったんだよ」とやりがいを感じる人が多いそうだ。そう感じるのは扱う塗料の品質規準の高さに応えるために何度も工夫を重ね、努力するからこそだと林さんは語る。
    またお客様、現場に密着して一緒に仕事をしていくからこそ、ふとしたことからお客様と担当者の趣味が一致して「一緒にコンサートに行こう」とか「今度一緒にスポーツをしよう」などといった会話も生まれる。お客様と仕事を越えた関係が生まれることは働く上での一つのやりがいである。
  • 夢
    「無借金経営」「物ができていても人間関係ができていなければ」
    経理として林さんが目指しているのは「無借金経営」。
    80年以上の歴史の中で築いてきたお客様からの信頼をより厚みのあるものにして更に安心してお客様に取引していただけるようにと無借金経営を目指している。
    また黒田社長が日々、「物ができていても人間関係ができていなければ」と話されているように今関わりを持っているお客様と単に物と物との取引をするのではなく、きちんと人と人として向きあい、相手が求めている塗料をしっかり提供していくことを大切にしている。いつの時代であっても「人と人との繋がり」を大切にしていく・・・、それが日之丸塗料の神髄なのかもしれない。
    売るだけではなく、現場に密着して、しっかりフォローして信頼関係を築いていくことで既存のお客様をしっかり守りつつ、新しいお客様を獲得していくことを今後の目標としている。
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社内イベントでの様子
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14年度新卒 入社式
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風通しの良い社風

後輩達を育ててバトンを繋げて行こうという意識、が日之丸塗料らしさ

―御社がお客様から支持される理由を教えて下さい
常にお客様と一緒になってやってきたことに生き残る道がありました。
塗料を売って終わりではなく、お客様に様々なアドバイスやフォローを行って完成へのお手伝いをしていくことですね。競合他社さんもいる中で生き残っていくために本当に密着がカギでした。
密着しているからこそ距離感も近くなってお客様も本音で話して下さるので、問題が把握しやすくなりますし、お客様からの満足や信頼もより得やすくなります。80年の歴史の中でその積み重ねがあるから、うちで納めているところから紹介をもらえることもあります。あるところで納めていたお客様から口利きして下さったことがあったのですが、「日之丸塗料だったら安心しているよ」って言って紹介をもらえるのは、常にお客様と一緒になってやってきたからこそですね。
―林さんが感じる御社の良さを教えて下さい
風通しの良さですね。分け隔てなく誰とでも話ができること。
規模が小さいので社長の近くで仕事ができることもありますし、社長と話をしていても他の会社では「俺は社長だ」みたいなスタンスもあると思うのですがうちはないですね。とても距離感が近いです。社長は一言で言うと真面目、凄く真面目、だから本当に些細なことでも自分を律する。
あとは社内の日報とか様々な書類を見て下さって社長が手書きでコメントしたりして下さります。コメントして下さる中では褒めるばっかりではないですけどアドバイス的なことも含めて一つひとつ細かく見て下さるので良い刺激になっていますね。 こういった風通しの良さであったり、この距離感はとても良いですね。
―これからも大切にしていきたい"日之丸塗料らしさ"を教えて下さい
後輩達を育ててバトンを繋げて行こうという意識ですね。
80年の歴史の中でうまく先輩のお客様を後輩に引き継いできたということがあります。
先輩がお客様ときちんと信頼関係を築いて下さっているので引き継ぎをしても、お客様も変わらず親切に接してくれるんですよね。そして私達も綺麗により良くして返さなきゃという想いになります。
また若手社員への教育ですと先輩や周りの力ですね。仕事はその子だけで成し遂げられることではないので先輩から様々なアドバイスを受けて行っていくことが必要です。皆の手助けで若手に実積がつけられれば自信にも繋がりますし、周りも自信をつけさせたいという想いがあるのでその子に頑張ってやって欲しいです。そして、何かあったら部署全体で応援する。後輩達を育ててバトンを繋げて行こうという意識は大切にしていきたいですね。
■監修企業からのコメント

日之丸塗料株式会社 代表取締役 黒田 俊幸

噴出し左
日本橋の老舗企業、日之丸塗料株式会社。
黒田社長、林さんにお話を伺わせていただいた際にはもちろんですが、訪問をさせていただいた際に、お出迎えしていただくなどのお心遣いをしていただいたことが印象に残っております。
「物ができていても人間関係ができていなければ」という黒田社長の言葉がありますように、人を大事にすることが日之丸塗料の何よりの魅力なのかもしれません。
■掲載企業コメント

日之丸塗料株式会社 代表取締役 黒田 俊幸

噴出し右
取材を終えた感想
今回アイアルマーズ様にインタビュー取材いただき、非常に熱きコミュニケーションをさせていただいたお蔭で、自分達の事ながらも、弊社の目指すべきベクトル、そして必要な機能やスキルなど、あらためて再確認することができた思いです。とても良い機会をいただき誠に有難うございました。若い方々に弊社に興味を持っていただければ幸いです。
日之丸塗料株式会社
代表取締役 黒田 俊幸
1932年 創業
1959年 大学新卒者の採用を始める
1967年 黒田哲社長、勲六等単光朝日章を受章
1980年 HIT総合研究所設立
1985年 コーティングアドバイザー作成
    カープランナーの初採用
1989年 売上100億円達成
1991年 黒田富士彌社長、藍綬褒章を受章
1992年 創業60周年を迎える
2012年 創業80周年を迎える
創業年 (設立年) 1932年(1935年)
事業内容 塗料全般及び関連副資材・各種塗装機器・塗料及び塗装用試験機器・金属表面処理剤・接着剤・各種化学品・包装部材・その他製品の販売 塗装設備・表面処理設備・搬送設備・公害防止設備の設計及び施工 一般塗装工事・床塗装工事請負
所在地 東京都中央区日本橋小舟町13-12
資本金 2000万円
従業員数 40名
新卒・中途比率 5.5:4.5
企業URL http://www.hit-hinomaru.co.jp/index.html

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